�龕��� ページ34
《えー！！！！！！！》
《それはやばい！！今わたしまできゅんとした…！》
次の日、杏にお決まりのご報告。
《勿論、返事…は？》
『うん、OKしたよ』
《ひゃー！！！いいねぇ〜！！吉野さんなら、絶対幸せにしてくれるよ》
『ありがと！』
.
あの後羽奈は、今起こっているのは現実なのか、理解するのに時間がかかった。
『あ、あの…』
早く返事したいのに、言葉が詰まってなかなか上手く出てこない。
「…ごめん、急に」
「今のは忘れて…！あ、でもご飯とかは、これからもぜひ一緒に行って欲『無理です！！』
「…へ？」
『忘れるなんて、無理です』
「え…あ、ごめんな。俺、変なこと…」
『嬉しいです！』
「え…？嬉しい、の？」
『はい！！あの、わたしも…吉野さんのこと、気に、なってた…ので』
途切れ途切れではあるが、何とか自分の気持ちを言えた。
「ほんまに…！！え、ほんまに⁉」
吉野さんの声が、一気に明るくなる。
「ふふ、やった！！めっちゃ嬉しい！！」
わたしは、この笑顔と出会う為に、あの病院へ入院することになったのかもしれない。
いや、何なら、
この人と出会う為に、わたしは生まれてきたのかもしれない。
そんなキザなことを、一瞬のうちに考えてしまった自分が恥ずかしくなる。
でもそれくらい、
今のわたしは幸せで、
出会うべき人に出会えたような気がして、
これこそが運命なのだと感じた。
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作者名：0号車さん | 作成日時：2017年4月5日 16時
