�鴾��� ページ30
“来週やったら金曜日が空いてるで✌”
“学校終わりなら大丈夫です✨”
あれからLINEのやり取りは、まだ続いている。
お互いに、無理して疑問形で終わらせなくても、きちんと続くようになっていた。
“羽奈ちゃんの大好きなオムライスでも、食べに行こうか(≧∇≦)”
“やったー！嬉しいです☺”
“じゃあ学校まで迎えに行くな！終わったら連絡して☝”
あーもうこれ、彼氏って言ってもおかしくないんじゃないの？
羽奈はニヤケが止まらなかった。
ベッドの上でジタバタ暴れる。
『あ〜、早く金曜日にならないかなー！！！』
心の声が漏れていた。
ーーー
「お待たせ」
『わざわざありがとうございます！』
羽奈は助手席に乗り込んだ。
彼氏が学校まで車で迎えに来てくれる、なんてシチュエーション、ずっと憧れていた。
まさか、卒業間近で叶うとは…
いや、まぁ
“彼氏”ではないのだけれど。
.
《なに見てんのよストーカー》
【…⁉】
【何だ杏か、焦った〜】
《こんな校舎の影から覗くって、ほんとにストーカーじゃん》
【だって〜、車で迎えに来てもらってんだよ？何なのあいつ】
《吉野さんをライバル視したってダメに決まってんじゃん。敵いっこないよ》
【む〜！】
《はい、拗ねない。帰るよ》
祐基の恋も儚く散りそうだけど、
私の恋も儚く散ってしまいそうだ。
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作者名：0号車さん | 作成日時：2017年4月5日 16時
