���� ページ20
結局祐基に先に帰られた羽奈は、とぼとぼと家に帰った。
こんなはずじゃなかったんですけど…
部屋に入って鞄を置き、部屋着に着替えてからテレビをつけた。
ピロン♪
…？
今、携帯鳴った？
『⁉』
どうしよどうしよ！返事きた⁉
いや待て待てわたし。
まだ吉野さんと決まったわけじゃない！
恐る恐る携帯を開いた。
“村田祐基”
…
ねぇー！！
さっきのドキドキ返して！！！
“さっきは急に帰ってごめん。アイスありがと。”
相変わらずシンプルだな〜
まぁ、いっか。
“いいえ。わたしこそ、何かごめん。”
シンプルにはシンプルで返す。
はぁ…
忙しいのかな、まだ見てないのかな。
それとも、
あいつ、ほんとに連絡してきたぞって
笑われてたりなんか、しないよね…？
あの言葉も、連絡先を渡したのも、
ただ単に悪戯だったとか…？
え、
もしそうだったらどうしよう…
勝手に1人で舞い上がって…
テンション上がって…
何かわたし、馬鹿みたいじゃん
『はぁ…』
携帯を閉じてテーブルの上に置こうとした、
その時だった。
ピロン♪
『…⁉鳴った…』
どうせまた祐基でしょ
だるそうに携帯を開く。
“吉野晃一”
『…⁉はっ！』
ガンッ！
『あ、いったぁ〜！！』
びっくりしすぎて膝をテーブルにぶつけた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：0号車さん | 作成日時：2017年4月5日 16時
