�鴾��� ページ21
え…
開いた口が塞がらないとは、まさにこのこと。
「同じクラスになって、お前とさくらは、席が隣同士になった」
頭の中に、クラス替えのことが蘇る。
クラスのメンバー表を見たとき、まず初めに拓弥の名前を見つけて、飛び跳ねるほど嬉しかったのを思い出した。
次に晃一の名前。
次に海。
うわー、最後のクラスで3人と一緒だなんて、本当ツイてるな〜ぼく、と感じた記憶もある。
そして、最後にさくらちゃんの名前を見つけた。
え！さくらちゃんもいるじゃん！って。
何このクラス！って。
2年生で拓弥と同じクラスになって仲良くなって、拓弥と下駄箱で待ち合わせしてると、教室から拓弥と一緒にやってきて、また明日ねって笑顔で手を振る女の子。
それがさくらちゃん。
いつの間にかぼくの中で憧れの存在になっていて。
話しかけられるわけでもなく、もはや目さえ合ったことないけれど、ぼくは、拓弥と下駄箱で待ち合わせる日が楽しみで仕方なかったんだ。
そんな憧れのさくらちゃんと同じクラスってだけで心臓飛び出そうだったのに、いざ教室へ入って座席表を見たら、さくらちゃんの隣の席で。
過呼吸になりそうな勢いだった。
席に座ろうとすると、もうすでにさくらちゃんは座っていて。
ぼくを見た瞬間、言ったんだ。
〔あ、拓弥と仲良しの人だよね？〕
ぼく、あの時心臓飛び出そうっていうか、もう出ちゃったっていうか、もう何が何だか覚えてないくらい嬉しくて。
『え、知ってるんですか…』
〔勿論！いつも下駄箱で拓弥と待ち合わせてるよね〕
〔あ、てか、敬語じゃなくていいよ？タメなんだし。笑〕
夢のようだった。
まさかあのさくらちゃんが、ぼくに話しかけてくれてるだなんて。
あの笑顔を、間近で見られるなんて。
この笑顔を、ぼくだけに向けているだなんて。
『は、はい、あ、ちが、…うん』
〔ははは！福田くんって面白いんだね〕
あのさくらちゃんの笑顔。声。香り。
全て覚えてる。
忘れるわけがない。
【なぁ佑亮】
晃一の声で我に帰った。
【お前、覚えてんの？】
え、何を…
「覚えてないとは言わせないから」
拓弥の視線が痛い。
「お前」
「さくらのストーカーだっただろ」
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夏木(プロフ) - めっちゃ面白かったです！ (2018年3月16日 0時) (
レス) id: e5783164f7 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい (2018年3月7日 8時) (レス) id: 0b837ccda7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：0号車さん | 作成日時：2016年9月15日 22時
