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｢A！｣
｢りゅ、せいくん...｣
｢その子俺の彼女なんで離してもらってええすか｣
｢チッ、もう来たんかよ。行くぞ｣
そう言ってその場を後にした二人組
｢大丈夫？ごめんな、気付くの遅なって｣
｢ううん、大丈夫｣
｢泣きそうな顔して大丈夫って言われてもなぁ｣
｢っ...ふ...ほんまは、すごい怖かった、｣
何も言わずに抱き締めてくれる流星くんの胸元で
子どものように泣きじゃくる
しばらくはその状態だったのが段々落ち着きを取り戻し
冷静になるにつれて恥ずかしさで顔が真っ赤になるのを感じながら
そっと流星くんの胸元を離れる
｢助けてくれてありがとう...｣
｢ふふ、どういたしまして｣
｢まさか自分にこんなこと起こるなんか思ってなくて、｣
｢あほ、Aちゃん可愛いねんから気ぃ付けやなあかんで？｣
なんの躊躇もなく流星くんの口から出た
"可愛い"という言葉に思わず耳を赤くする
｢っ、可愛ないよ｣
｢その辺のケバーい人よりかよっぽど可愛いやん｣
｢そういうのは好きな人に言うたげて｣
｢だって俺Aちゃんのこと好きやもん｣
｢...え、？｣
｢あ〜言うつもりなかったのに、今は返事いらんで？｣
｢私、流星くんのこと、｣
｢だから今は言わんといてって、
まだ俺のことそんなに知らんやろ？やのに振られるのは嫌や｣
流星くんのまさかの発言で完全に思考が停止した私
｢とりあえず戻ろっか｣
｢う、うん...｣
立ち上がった流星くんが突然あっと声を上げて
こちらに振り向き私のおでこにキスを落とした
｢ちょ、！｣
｢ふふ、助けたお礼やと思って許してや｣
｢っずるいよ、｣
｢はーい行くでー｣
そう言って上機嫌で歩いていく流星くんを慌てて追いかける
この一部始終を大毅が見ていただなんて知りもしないまま、
私達の関係は大きく動き始めていた
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大神(プロフ) - ななみさん» コメントありがとうございます...！そう言って頂けて嬉しい限りです、まだまだ先の長いお話ですが良ければ最後までお付き合いくださいませ(>_<) (2017年2月19日 23時) (
レス) id: f552d6f635 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - このお話すごく大好きです。せつない気持ちになります。これからも更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年2月18日 14時) (レス) id: 3260ee2250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大神 | 作成日時：2017年1月11日 21時
