129 ページ29
ギョンスside
｢うっわ、列やべー｣
午前の部が終わり、
『もう動けねー！ギョンスー！』
とキャンキャン吠えてる小型犬のために、大型犬を連れて会場の外にある自販機へ来た。
これから昼休憩もあって、少ない自販機の前にかなりの生徒の列ができている。
｢あっ！オッパ〜！｣
聞き慣れた声のする方を見ると、列の真ん中当たりでAが小さな手を大きく振っていた。
Aの周りにはいつものメンツが揃っている。
｢ギョンス、Aちゃんじゃん｣
体育着の袖を肩まで捲ったチャニョルが、｢俺向こう行こうか？｣と気を利かせようとする。
｢いや、その必要はないよ｣
だってほら
もう列から抜けてこっちに走って来てる。
にこにこ笑いながら。
こうやって見るとチャニョルやベクみたいに、だんだんAにも犬のしっぽが見えてくるようだ。
Aはマルチーズってとこかな。
｢オッパさっき走ってたねー！１位！｣
｢あはは、見てた？｣
｢もちろ〜ん｣
｢やー、俺を無視するでない！｣
不貞腐れたチャニョルが俺達の間に割って入ってくる。
｢２人は俺に冷た過ぎると思います｣
｢あー、ごめん｣
｢チャニョル先輩まだ収集行かないの？
さっき部対抗の収集かかってた気が… ｣
「え、嘘！やっべぇベクにどやされる！
ギョンス、俺のぶんも買っといて！！」
「はいはい」
｢先輩がんばって〜｣
ドタバタとチャニョルがやかましく去っていくと、Aの｢一緒に並ぼう？｣という声で自販機の列に混ざった。
Aがさっきまで一緒に並んでた彼らは、もう随分先にいる。
｢オッパ今年は歌わないの？見たかったな〜｣
｢こういうお祭り騒ぎ担当はワンコ達でしょ。
去年は緊急事態だったから。｣
｢つまんないの〜｣
わざと拗ねたような表情をするA。
いつものように頭を撫でようとしたけれど、器用に編み込まれたお団子が崩れてしまいそうでやめた。
代わりに尖った口先を摘むと、｢やめて〜｣と変な顔をする。
｢オッパ意地悪！｣
｢ふふっ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 449人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きゃっち(プロフ) - ゆなさん» ゆな様こんばんは。つい先程更新させていただきました！こんな至らない所ばかりの作品を読んでいただきありがとうございます(;_;)またしばらく更新できないのですが、頑張って早く戻ってきます！気長に待って頂けると嬉しいです(^^)コメントありがとうございました！ (2016年12月25日 17時) (
レス) id: a606f2c1a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんばんわ。一気に読ませて頂きました^_^凄く続きが気になって仕方ありません。気長に更新されるの楽しみに待ってます。 (2016年11月20日 22時) (レス) id: b00ced6101 (このIDを非表示/違反報告)
きゃっち(プロフ) - りーつぁいさん» りーつぁい様ありがとうございます！そうなんです、Mっ子を毎日必死に追いかけております…←そうですよね、感じることは人それぞれだと思いますが、やはりどうしても受け入れられない方もいらっしゃいますよね。｢その瞳は何を見る｣ぜひ楽しんでください！ (2016年4月3日 18時) (レス) id: be2a84178a (このIDを非表示/違反報告)
りーつぁい(プロフ) - この作品大好きです。作品様はしうちゃんペンさんだったんですね！私はタオさんぺんです笑 でも、今回の件に関してはショックが大きいですよね。新作の方読ませていただきます！ (2016年4月3日 1時) (レス) id: 04b496a474 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きゃっち | 作成日時：2016年3月17日 2時
