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『パク・Aさん、13番の診察室へどうぞ。』
そんな放送が流れて、言われた通り13と書かれた扉を開ける。
今日は月に一回の診察の日。
クーラーの効いた部屋にはいつもの先生がいる。
｢先生こんにちはー｣
｢こんにちは〜、体調はどうだい？｣
パソコンから顔を上げてニッコリと微笑む。
先生のその笑顔は、昔からぜんぜん変わらない。
最近ちょっとシワが増えたかな？
｢絶好調、絶好調！｣
｢そーかそーか。
たしか学校遠かっただろう、もう慣れたかい？｣
｢先生〜、Aちゃんには毎日自転車で送ってくれるナイトがいるんですよ〜。｣
カルテを持って診察室に入ってきた若い男の人。
ね？と整った顔をコテンっと傾ける。
｢ミンソクくん！なんでそれ…｣
｢だってよく俺ん家の近くで二人乗りして学校行ってるの見かけるよ？｣
ふふふっと笑いながら先生の机にカルテとコーヒーを置くミンソクくん。
先生もニコニコと笑っている。
ミンソクくんは去年ここの病院で働き始めた看護師さん。
たまたま私の担当になったんだけど、年も近いしすぐに仲良くなった。
｢え！そうなの！？何で言ってくれないの〜！｣
｢だって邪魔しちゃ悪いでしょ？｣
｢邪魔って……｣
まん丸な一重を細めながら、｢ほらほら、診察始めるよ｣と言ってカーテンの向こうに行ってしまった。
…もう、ミンソクくんったら何言ってるんだ。
｢それじゃあ診察しようかね。
はい、口あけて〜｣
冷たい塊が、舌の奥に当たる。
先生達と話すのは好きだけど、診察は面倒くさくていつも退屈だ。
いつものように、ぼーっと診察を受ける。
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きゃっち(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！！楽しんで頂けるよう頑張ります！！(*^^*) (2016年2月5日 2時) (
レス) id: be2a84178a (このIDを非表示/違反報告)
あい - すごく面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2016年2月4日 22時) (レス) id: a29c81a51e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃっち | 作成日時：2016年1月31日 23時
