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目の前にそびえ立つ、大きな白い扉。
いや、ちょっと言い過ぎだけど。ごくふつうの白い扉だけど。
いまの私にはまるで試練の扉のよう。
どうしよう…どれくらいの人がいるのかな？まず生徒会って何人？
絶対に関わりのない組織だと思ってたから何の関心も無かった。
あぁ、怖い先輩だったら嫌だなぁ。
弱々しくコンコン と扉を叩くと｢どうぞ〜｣と、男なのか女なのかよく分からない小さい声が聞こえた。
入るしかない…！
｢し、失礼しま〜す…｣
意を決して恐る恐る扉を開けると、2〜3人どころか、ひと1人も居ない。がらんとした部屋。
あれ？でもさっき声が…まさかの空耳？
いやいやそんな訳無い…
何歩か中に進むと、机の下から飛び出てる大きな物体が見える。え、なにこれ？
｢ぎゃあ！？｣
｢！！？
いてっ！｣
突然動いた大きな物体は、ゴツンと思いきり机に頭をぶつけた。
ん、頭？
ってことは人か…びっくりした、本当にびっくりした。
急に動くもんだから、なんて心臓に悪い…
寿命が三年くらい縮んだんじゃないだろうか。
｢あの…だ、大丈夫ですか……？｣
｢あはっ、ごめんね。
驚かせちゃったよね？｣
いててと笑う男の人。
さっきの声は男の人だったのね、小さいからちゃんと聞こえなかったけど。
っていうか一体何をしてたのだろう…
さっきのせいでまだ心臓がどきどきしてる。
｢あ〜あのね、資料に使うUSBを机の隙間に落としちゃって…
あ、もしかして君、プログラム手伝ってくれる子？｣
大きな目をさらに見開いてそうでしょ！と尋ねてくる。
｢あ、はい…あの私、ただここに来るよう言われて…
よく分からないんですけど……｣
｢あ〜そんなんだね、ごめんね突然。
僕はド・ギョンス。２年で、生徒会の書記。
プログラムブロックなんだけど、担当してるのが僕だけで、どうしてもヘルプが必要になっちゃって、ね。｣
ギョンス先輩は少し困ったように笑った。
そんな先輩を見て、あ、口がハート型…なんて一瞬考えた。
あれ、意外と冷静かも…わたし…
｢…あ、一年のパク・Aです。
えっと、何から手伝いましょうか？｣
｢手伝ってくれる？よかった〜、ありがとう。
とりあえずこっちに来てもらっていいかな｣
｢はい！｣
想像してなかった衝撃的な出合いのお陰か、私の人見知りは発動しなかった。
どきどきしてた心臓も、落ち着いた。
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きゃっち(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！！楽しんで頂けるよう頑張ります！！(*^^*) (2016年2月5日 2時) (
レス) id: be2a84178a (このIDを非表示/違反報告)
あい - すごく面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2016年2月4日 22時) (レス) id: a29c81a51e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃっち | 作成日時：2016年1月31日 23時
