(私の中での)最強のごまかし方【名探偵コナン】

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目を開くとそこは事件現場だった＿＿＿




？？？

いや、え？

昨日カレー食べて寝たよね？


何か変なものが入ってたわけじゃないよね？

入れるとしたら両親だけどそんなことするような人たちじゃないしな。


じゃあこれは夢？…妙にリアルな夢だな。




事件というのは名探偵コナンでよくある殺人事件で、

私の立場はたまたまそこに居合わせた一般人らしい。


なんでも上から人が落ちてきたとかで、詳しく調べているところだそうだ。

目の前の大きなビルの屋上から落ちてきたと何人もの人が証言していて、自ら落ちた可能性が高い。


なんて言っているが私はさっき殺人事件と断言している。

理由は変なところが多すぎるから。変なとこが多かったらたいてい最初の考えは間違いだって勝手に思ってるから私は殺人事件だと思う。

だってコナンくんが「何かがおかしい…」とか言い出したらたいてい殺人事件じゃん…。


まあただの一般人の適当な推理(といえるほど立派なものでもない)に過ぎないので考えるのはここまでにしよう。




ぼーっとしてるの嫌だったのでなんとなく服装を見てみると、
私が通っていた高校の制服だった。

え？いま私高校生なの？
でもこんな事件遭遇した記憶ないし…。


ただの夢だったら特に気にすることもないんだろうけどこの夢はどう考えてもリアルだ。
普通の夢のようにどこかぼやぁとしてるわけでもなく、感触だってしっかりとある。
感触どころか五感がしっかりと働いている。

そこまでいくとやっぱりこれはリアルであり私の過去、という考えに至るのも仕方のないことだと思う。

だけど私はこんな過去を知らない。
0歳からこの世界にいるんだから今までの記憶はちゃんとある。
ところどころ抜けているとこはあるけどそれは人間のほとんどがそうだろう。

じゃあこれは…



と考えたところで何気なく顔を上げると見知った顔がひとつ。

腰にかかるくらいの長髪で、いつも黒ニットをかぶっているあの人。


＿＿…そう、赤井秀一だ。




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