2人の子供 ページ3
いたく、ない？
私台から落ちたはずなのに。
衝撃も全然無いや。
恐る恐る目を開けた。
「…ぁ」
？「大丈夫？」
黄色い目と目が合う。
なんだっけ、昨日の夕飯で見たからしに似た色だ。
その人は私を地面に下ろしてくれた。
下でキャッチしてくれたのかな。
「あ、ありがとう」
？「怪我が無くてよかったよ」
？「眼鏡ぇ 図書館ではおっきい声出すにゃあ言ったのは誰だったかにゃあ？」
？「咄嗟だったんだから仕方ないだろチェーニャ…」
ねこみみ、？
初めて見た、獣人さんだ。
思わずじーっと見てしまった。
失礼だったかも。
？「んん〜？ おみゃーは誰にゃ」
「ぁ、あ、えと、Aです
A・メモリア」
？「メモリア…って、この書斎の司書の？」
？「随分小さぁの」
？「失礼だろ？ 全く…
俺はトレイ こいつはチェーニャだ、よろしく」
流れるように握手した。
…あ、握手しちゃった、それに私子供と話すの初めてだ…！
書斎に子供が来るなんて全然無かったし…あ、友達になれるかな、もっといっぱい話したい。
急に湧いてきた感情に、自分でも驚いた。
だけど、地面に落ちてしまった本に目が行った。
「ぁ…片付けなきゃ」
tr「片付け？ ああそれか…貸してくれ、俺がやろう」
私の手から本を取って、代わりに入れてくれた。
突然の事で反応が毎回遅れちゃうな。
「ありがと、トレイ」
tr「礼には及ばないさ」
che「なーなー、Aも一緒にあーそーぼ？」
「遊………ご、ごめんね、私ここの片付けしなきゃいけなくて」
che「片付けってそれ？ じゃー俺らも手伝うにゃぁ
終わったらクロッケーしよう」
tr「それならいいだろ？ Aは場所を教えてくれ
俺らが入れて行くから」
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作者名：ダルめのシアン | 作成日時：2022年10月9日 0時
