昇級 ページ40
−A side−
「A〜！！！」
次の授業のため、グラウンドへ行こうと廊下を歩いていると
とっても元気な声に呼び止められる
まぁ、振り返らなくてもわかるが一応振り向きその姿を確認する
隣を歩いていた野薔薇ちゃんは「ゲッ…」という顔をして
「A、私先行ってるわ」
『え、まじか』
「遅れんじゃないわよ」
なんて言い先に行ってしまった
『(薄情者め！！)』
すると先程あたしを呼び止めた人物がいつの間にか背後に来ていた
「あれ、野薔薇行っちゃったの？」
『五条先生のせいです』
「え！僕！？」
大して驚いていない目の前の巨人に向かって
『で、何の用ですか』
「えーなんか冷たくなーい？」
『いいから早く』
「はいはい、わかったよ
A、昇級おめでとう！」
『！？』
ここ最近やたらと任務が多かったのはこのせいか！
しかも地味に強いのばっかりだったし
「どう？嬉しい？"僕と同じ"特級」
『昇級"は"嬉しい』
「え、なにそれ地味にショック…」
なんて言っていじけてる20後半の教師
位は同じだが、先生とあたしとではレベルが違う
"先生と同じ"だなんて口が裂けても言えない
「今以上に危険な任務増えるけど、大丈夫？」
『余裕です』
「ははっ！頼もしいね僕の生徒は！」
と言いながら先生はあたしに新しい学生証を渡す
顔写真の左上には"特"の文字
『(ほんとに特級だ…)』
「くれぐれも、無茶だけはしないように」
『はーい』
あたしの気の抜けた返事を聞き、「全く信用ないけどね」なんて言っている
『(失礼だな)』
ま、前科があるからしゃーないか
でも今は、失いたくないものが沢山できたから…
『じゃ、野薔薇ちゃんたち待ってるからそろそろ行きますね』
「ん」
ヒラヒラと手を振る先生に背を向け廊下を歩き出す
『(狗巻先輩にも知らせなきゃな、今日の放課後空いてるかな？)』
ポケットからスマホを取りだしトーク画面を開く
『"今日の放課後時間ありますか？"』と
特級昇級
それともうひとつ
狗巻先輩に報告がある
再び廊下を歩き出した時
＿＿＿ブブッ
画面には
「"大丈夫だよ"」
という文字とおにぎりが大きく丸！をしているスタンプ、先輩のお気に入りだ
あたしはまた連絡しますね、と送り、スマホをポケットにしまうとスキップでグラウンドに向かった
「(放課後楽しみだな！！！)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 752人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珠月(プロフ) - 萌歌さん» そんなあなたが神です！(？)前回に引き続きコメントありがとうございます嬉しすぎます\( *°ω°* )/ (2022年3月9日 20時) (
レス) id: ba98b33905 (このIDを非表示/違反報告)
萌歌 - 棘君なんかかわいいしかっこいいし主人公、かわいすぎるしもう最高超えて神です (2022年3月6日 10時) (レス) @page21 id: 29dfa18fe4 (このIDを非表示/違反報告)
珠月(プロフ) - 明日羽さん» ありがとうございますぅ( ;ᯅ; )そう言っていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです!! (2022年1月29日 22時) (レス) id: bbd378e802 (このIDを非表示/違反報告)
明日羽(プロフ) - 控えめに言って最ｯｯｯｯ高ﾃです!! (2022年1月29日 20時) (レス) @page45 id: 27c3def8c6 (このIDを非表示/違反報告)
珠月(プロフ) - ひなさん» 貴重な睡眠時間を！！！ありがとうございます！！！！ (2021年6月19日 7時) (レス) id: 6b18f29148 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：珠月 | 作成日時：2021年4月11日 23時
