おにぎり ページ33
−狗巻 side−
ヘラヘラ笑いながら「じゃあね〜」なんて言って去っていく悟の背中を睨む
全く何しに来たんだ
俺はふぅと息を吐きAが来るまで水やりでもしていよう、とじょうろを持ち水道に向かう
花に水をかけながら悟の言葉を思い出す
「(俺ももっと強くならなくちゃな)」
それと"ナンパ"というワード
「(単独任務が多いのも考えものだな)」
なんてアホなことを考えていたその時
『狗巻せんぱーい！』
声のするほうを見ると教室の窓から眩しいくらいの笑顔で手を振るA
「(何あれ、反則…)」
平常心を装い手を振り返す
『先輩お腹空いてます？』
「？しゃけ」
そう言われてみればお昼ご飯はまだ食べていない
すると
『あ、じゃあ今から行きますね！』
と言って教室内に姿を消した
昨日の時間までまだ30分ほどある
ま、Aに早く会えるのは嬉しい
俺は大人しく待つことにした
数分後
パタパタと可愛らしい足音が聞こえてきた
『お待たせしました！』
「おかか」
『へへ、先輩見つけたんで思わず叫んじゃいました』
そして『お陰で野薔薇ちゃんにからかわれちゃいましたよ』なんて照れながら言うA
おいどうしたあざとさがパワーアップしてるぞ
俺の心臓大丈夫か、と
フリーズしている俺に
『あ、そうだ先輩！おにぎり食べますか？』
「！」
『真希先輩に朝から任務だって聞いてたんで、その、作ったんですけど…』
俺は今日死ぬのか…？
なんだこの嬉しいサプライズは
真希ありがとう
2度目のフリーズをきめている俺を不安そうに覗き込むA
『い、狗巻先輩？』
「しゃけ！しゃけしゃけ！」
勢いよくそう言った俺に一瞬驚いたAだったが
直ぐに手に持った袋を差し出してきた
中を除くと形の良いおにぎりが3つ
『えっと、ツナマヨとしゃけとこんぶです』
「ツナマヨ！」
『先輩ツナマヨ好きですもんね』
そう言い袋の中からおにぎりをひとつ取りだして俺に渡す
いただきます、と言ってパクリと食べる
「
『ほんとですか！良かったです！』
「
『あ、味見しすぎてお腹いっぱいなんです』
そういうことなら遠慮なく、と残りのおにぎりをペロリと食べた俺はご馳走様でした、と両手を合わせる
すると突然俺の口元に伸びるAの指
そっと触れ、離れた指を
パクッ
「！？」
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珠月(プロフ) - 萌歌さん» そんなあなたが神です！(？)前回に引き続きコメントありがとうございます嬉しすぎます\( *°ω°* )/ (2022年3月9日 20時) (
レス) id: ba98b33905 (このIDを非表示/違反報告)
萌歌 - 棘君なんかかわいいしかっこいいし主人公、かわいすぎるしもう最高超えて神です (2022年3月6日 10時) (レス) @page21 id: 29dfa18fe4 (このIDを非表示/違反報告)
珠月(プロフ) - 明日羽さん» ありがとうございますぅ( ;ᯅ; )そう言っていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです!! (2022年1月29日 22時) (レス) id: bbd378e802 (このIDを非表示/違反報告)
明日羽(プロフ) - 控えめに言って最ｯｯｯｯ高ﾃです!! (2022年1月29日 20時) (レス) @page45 id: 27c3def8c6 (このIDを非表示/違反報告)
珠月(プロフ) - ひなさん» 貴重な睡眠時間を！！！ありがとうございます！！！！ (2021年6月19日 7時) (レス) id: 6b18f29148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠月 | 作成日時：2021年4月11日 23時
