24 ページ24
．
「〜〜…〜？」
んん…何…？
まだ寝てからそんなに時間も経ってないはずなのに
聞こえてくる私の好きな声
「…大丈夫、大丈夫だよ」
なにが…大丈夫？
はっきりと言葉に聞こえてくる位に
だんだんと目が覚めて来て
薄く目を開けてみたら
私に背を向けて携帯を耳に当ててるジョンデ
「ヌナなら、大丈夫」
…………ああ、最悪な目覚めだ
これまでだって何度もあった
ヌナヌナって電話して…私の隣で……
「うん愛してるよ、ヌナ」
頭を金属製のバットでぼっかーんって
殴られたみたいに頭がぼーっとする
せめて部屋のドアの外でしてよ
バカジョンデ
その後も何度かそんな甘い言葉を発する背中を
つまんない映画を見るみたいに眺める
もう眠気なんて消えた
携帯を耳から離して
赤い電話を切るボタンを押して
ベッドの外にポイッて携帯を投げたジョンデが
私の方に向き直る
急いで寝たフリしたら、
強く、そして、大切そうに抱きしめて
これまた大切そうに、頭を撫でてくる
……なにそれ？
私を誰だと思ってやってんの？
悲しくてたまんなくなって
涙が溢れそうになるのを必死に堪えた
次に起きた時は
いつものアラームの音楽が鳴り響いてて
横には眠りにつく前と同じの
ジョンデの寝顔があった
アラームを止めて
そーっとベッドから出て
ベッドの近くに落ちてる服を集めて
洗濯機に放り込む
クローゼットの中から
部屋着を引っ張り出して、それを着たら
キッチンで約束した朝ご飯を作る
ジョンデは起きる気配も無いけど
見る度に夜中の電話のことを思い出しちゃう
もう……毒でも入れてやりたいわ
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1195人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みに(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです(>_<) 応援に応えられるようにジョンデも最低から最高に成長してもらわねば…（＾∇＾）笑 これからもよろしくお願いいたします！ (2017年7月30日 1時) (
レス) id: cd043a3499 (このIDを非表示/違反報告)
みに(プロフ) - ぱくゆりさん» こちらこそコメントありがとうございます(>_<)！！はい！まだ完結まで書ききってないのですがもうちょっと長くなりそうです…(TT)ご期待に添えるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします^_^ (2017年7月30日 1時) (レス) id: cd043a3499 (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませていただいてます！4人の複雑な想いが絡まって時々切なくなりますが本当に面白いです。最低ジョンデなのに早くくっついて欲しい〜！！と応援しちゃう(笑)これからも2人の愛の行方をひっそりと見守ってますね☆更新頑張って下さい。 (2017年7月29日 21時) (レス) id: 013f79ce58 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくゆり(プロフ) - いつも、更新ありがとうございます。早く最低ジョンデとくっついてほしいなんて思っておきながら、居酒屋こうなるともっともっと焦らしてほしいと言うかジョンインとマイにももっと良い働きしてもらいたいというわがままな気持ちが出てきてしまいました。 (2017年7月29日 21時) (レス) id: 1daad3ca74 (このIDを非表示/違反報告)
みに(プロフ) - ちぇるーさん» ありがとうございます(>_<) たのしみにしていただいて嬉しいです！ジョンデと幸せになれるよう、頑張って更新しますのでこれからもよろしくお願いします^_^ (2017年7月29日 17時) (レス) id: cd043a3499 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みに
| 作成日時：2017年7月14日 21時
