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└雑誌ですって。 ページ10

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「紗夜ちゃん、ちょっといい?」

「わ、仁藤さんだ。なんですか〜?」


ドームに着いて早々、広報の仁藤さんからお呼び出しを受けた。
なにか広報系のお仕事だろうか? と首を傾げる私に、「雑誌のお仕事がきてるんだけど、紗夜ちゃんどう?」と言う。


「雑誌?スポーツ系のですか?」

「ううん。女性向けのなんだよね」


仁藤さんが口にしたその雑誌の名前は、あまりそういったものに詳しくない私でもよく知っているものだった。

どうして、そんな有名なところが私宛にオファーをしてきんだろう?


「”可愛すぎるスポーツ選手”って事で、特集組みたいみたいで」

「へえ〜まぁ私は可愛いですもんね、傍目に見ても」

「やっぱりスポーツ選手っていうと化粧っ気がないとか男らしいってイメージがあるらしくて。紗夜ちゃんは当てはまらないでしょ」

「私はメイクとかしてますもんねえ」

「うん。だから、紗夜ちゃんならぴったりだろうってことでオファーがきたみたい」


大体はわかったけど……。
そもそも断る気はあまりないけれど、顔がいいだけで、取材とかカメラとか全然経験ないのに大丈夫なんだろうか。


「そこはまぁ。顔でいけるでしょ、紗夜ちゃんなら」

「ならいい……のかな?」


いいんだろうか。







「よろしくお願いします〜」


やってきた撮影日。
こんなにたくさんのカメラやスタッフさんに囲まれることなんて、多分ドラフトの時以来だろう。

まずはインタビューを受けながらの撮影らしく、椅子に座った私の前にはインタビュアーさんとカメラマン。
試合の時とはまた違った緊張だ。


「では早速お話伺っていきますね!」

「変なこと言ってたら、いい感じに繋げてくださいね…?」

「そこは勿論!お任せください」


インタビュアーの女性は笑顔で頷いた。
話しやすそうな人でなによりだ。


「まずはじめに、白雪選手の簡単なプロフィールから教えていただけますか?」

「ええと、12月24日生まれの……」


それからいくつかの質問をされる。
やはり本職というべきか、聞き上手な人でとても話が弾む。


「チームの中で仲の良い選手ってどなたでしょう?」

「やっぱり同世代ですかねえ。同期の圭太くんとか、後は宗くんや佐野くん、たじくん…。後は大学時代の先輩の山足さんです」

「白雪選手は立命館大学の出身でしたね」


流石よく知ってるなあ。

└鈍感な君。→←└初めての言葉。



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イナミ(プロフ) - Belleさん» コメントありがとうございます〜!♡同級生の佐野くんとも絡ませたいですね…!励みになります♡ (2022年7月25日 22時) (レス) id: 0f6a450733 (このIDを非表示/違反報告)
Belle - 中川圭太くんと佐野皓大くんが好きなので嬉しいです。更新楽しみにしています♡ (2022年7月25日 22時) (レス) id: 92477a7873 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イナミ | 作成日時:2022年7月10日 10時

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