36. ��. ページ36
「…………はっ、……はっぁ、……うぅ…」
自分が仕出かしたことのあまりの恐ろしさに、
次々と浮かぶ記憶の、あまりの申し訳なさに、
息をすることさえままならず、
苦しくて苦しくて、溢れる涙が止まらない。
言わなきゃ、
ごめんね、言わなきゃ、
もうしない、絶対ぜったいしないって言わなきゃ、
じゃないとおれはまた、また性懲りも無くタイセツを、大好きたちを、傷つける、
そう思えば思うほど、
締め付けられる胸にますます息は苦しくなり、
ぎゅうっと握ったその奥で、ますます鼓動が速くなる。
助けて…
たす、けて、
くるしいよ、
たすけて………
こんなときなのに、
こんな風になってるのも、
今ここに、
そのひとがいないのも全部全部おれのせいなのに、
必死に名前呼んでしまうのは、
必死に必死に求めてしまうのは、
大好きな、ひとの名前。
「しょ、く……」
行かなきゃ、
会いに行かなきゃ、
行って、ごめんねしなきゃ、
ちゃんと、………ちゃんと、説明しなきゃ、
間違えたって、間違えてたって、ちゃんと……
……違う、
こんなこと言ったって、
またみんなを、苦しめる、
だってみんなは何も、
しょうくんは何も、
間違えてなんか、いない。
想わなければよかった、こんなこと
願わなければよかった、“こんな ”こと
ねぇどうしよう、
どうしたら、赦される？
どうしたらみんなにまた、笑ってて、もらえる？
ねぇおれは、おれはどうしたらちゃんと……
「しょうく………しょ、く……」
止まらない涙
上がっていく体温
苦しさを、増していく胸
もう息を吸うのさえ難しくて、
視界は水の中みたいにぼやけてきて、
意識はやっと、握りしめた両手に食い込む爪の痛さで保ってるようなものだけど、
何が出来るのか見つけられないおれには、
何をすれば翔くんを、
みんなを救えるのか分からないおれには、
むしろそう在ることが唯一の、
懺悔の形かもしれない気がして。
それでも
伸ばせないはずの手を伸ばして
届けては、ならないはずの気持ちを抱いて
ただ
外の世界へと続く扉を見つめ続けている俺に
その向こうに在るはずの光を
求めてしまっている俺に
神はどんな未来を、用意するのだろう。
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やよい(プロフ) - 智くんの背中に回された翔くんの手、翔くんの声(私は翔くんの低音ボイスが大好きです)、翔くんほど、智くんのパートナーに相応しい人はいないんじゃないかと思っています。また、お話を楽しみにしていますね。 (2021年9月1日 0時) (
レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 翔くんの手は智くんより大きくて、男らしくて、頼りがいがあって、私見ですが、温かくて、優しくて、智くんを守っている感じがします。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 翔くんの手と智くんの手が合わさっている画像、ネットで拾って、何枚も集めています。また、翔くんによる智くんへのエスコートの動画も集めています＝ほぼ変態の域かもしれません(^◇^;)。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - そう言う願いから、そう言う夢から、色々なものが研究され、発達して来たんですね。 翔くんの言葉、素敵です。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 鼓膜が破壊されてしまっていても、いつか、再生医療が発達して、智くんの耳が微かでも音を拾えるようになれば良いのに。翔くんの声だけでも。そう祈ってます。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio
| 作成日時：2020年10月17日 0時
