12. 輝く日をあおぐとき。 ページ12
「.......あ、いる」
恥ずかしながら、
美術云々に関してはまったく未開拓のまま、大きくなった俺。
だから美術館の入り口の、
京都へ来た最大の目的である展覧会の大きな看板を見ても、
それが誰だか、その“誰か”の、何が有名なのかは申し訳ないけれど、まったく、分からなくて。
『.....あ、あのアニメのか...』
という潤くんの呟きを聞いて、
やっとおぼろげな記憶を繋いだほどの有り様だから、
大野さんのためにこの展覧会を調べた相葉さんや、
絵は苦手、なんて言いながら、「絵画」に関する知識はきっと豊富な櫻井さん、
実は美術館や博物館巡りをするのが休みの日の楽しみな潤くん、
こんな人たちに混じって俺は、
多分いちばん、ここにふさわしくないんだろうなぁと、思いながら。
それでも、
本物の作品が持つオーラみたいなものは、なんていうか、うん、すごい。
それは俺にも分かる。
その“すごい”を表現する上手な言葉は持ち合わせていないけれど、
ただそこに、何も言わずに「在る」だけなのに、
飾られている絵たちのその存在感には思わず、圧倒されてしまうほどで。
きっとそれぞれ見たいものも見方も違うだろうからと、
美術館に入ってからは好きなように見て回ろうと、入場口でいったん別れてからもうすぐ1時間。
ド素人といっても過言ではない俺にも、
足を止めて見入ってしまう作品がいくつもあった。
「ひとってさ、ほんとにすごいものに出逢うとすごいしか言えないもんだね」
「うん、俺も同じ」
「なんかさ、絵なのにさ、生きてるみたいな温度があるよねっっ」
途中で出逢った潤くんや相葉さんと言葉を交わしながら、
感じた想いは、みんな同じ。
「これを元々飾られてたところで見たらもっと、
なんていうか凄まじいオーラを放ってるんだろうな」
俺たちだって、こうなんだから。
「見に行きたいね、みんなで」
「リーダー、1時間どころか一日ずーっと、絵の前にいるかもよ？笑」
「そんな大野さん込みで、ずっと見てられるからいいんだよ」
こう、なんだから。
ここに来てからずっと、
ずーっと“ひとつの絵”の前に立ってる大野さんの目には、
どんなものが、映っているんだろう。
その絵の何を、
その絵から何を、
受け取ろうと、しているのだろう。
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やよい(プロフ) - 智くんの背中に回された翔くんの手、翔くんの声(私は翔くんの低音ボイスが大好きです)、翔くんほど、智くんのパートナーに相応しい人はいないんじゃないかと思っています。また、お話を楽しみにしていますね。 (2021年9月1日 0時) (
レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 翔くんの手は智くんより大きくて、男らしくて、頼りがいがあって、私見ですが、温かくて、優しくて、智くんを守っている感じがします。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 翔くんの手と智くんの手が合わさっている画像、ネットで拾って、何枚も集めています。また、翔くんによる智くんへのエスコートの動画も集めています＝ほぼ変態の域かもしれません(^◇^;)。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - そう言う願いから、そう言う夢から、色々なものが研究され、発達して来たんですね。 翔くんの言葉、素敵です。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 鼓膜が破壊されてしまっていても、いつか、再生医療が発達して、智くんの耳が微かでも音を拾えるようになれば良いのに。翔くんの声だけでも。そう祈ってます。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio
| 作成日時：2020年10月17日 0時
