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機長に昇格させる、ということは、
そのフライトの「すべて」の責任を負わせる、ということで。
それに関わるすべてのスタッフの最高責任者となるということは、
そのひとのやり方ひとつでどちらにも転ぶ、というわけだから、
その選出過程は
候補者を選ぶ段階から慎重に慎重を重ね、何度も何度も議論され
その時期の教官たちはもう、心も体も、尋常じゃない程忙しい。
『きみが大野君と個人的に親しくしてるのは知ってるよ。
だから今回の件も、きみのことをかばってるんじゃないかと思った。けれど...』
そのもう半端なく忙しい中で
俺のケースに関しては通常の何倍もの時間をかけて協議されたと
昇格審査の会議に参加した先輩があの日ののち、教えてくれた。
『彼は至って冷静で。
きちんと理論を持って私たちと話をし、
そしてきみがいかに素晴らしいパイロットかどうかを、
ひとつの隙もなくそこにいる全員に示して見せた』
飛行機を飛ばす、そのことに最も必要なのは、技術じゃない。
それは常日頃から智くんが教えてくれてる、タイセツなこと。
それはもちろん、智くんと俺、だけではなくて
飛行機に関わるすべてのひとがそうであるべきで、でも、
実はなかなか、難しくて。
だからそういう想いを誰よりも何よりも強く持ち続けたひと達が、グレートキャプテンと呼ばれるような存在に、なっていくんだと思う。
『もちろん反発もあった。
これからきみにやって来るであろうそれや、不満の声を憂う声もあった』
けれど、こと機長昇格試験に至っては
技術そのものがいちばん大切だと、思っていたから。
それしかないと、思っていたから。
俺はもう、落ちた、しか、想像できるものはなかった。
でも。
『その声に、.....大野君はなんて言ったと思う？』
『....？...なんでしょう...』
でも。
『ぼくが全力で守ります』
『....!!』
智くんはやっぱり、智くんで。
俺の知ってる、智くんで。
俺の大好きな、智くんで。
震える胸を
そして、もう一つ増えた、宝物のようなその言葉を
『プロポーズでも聞かされてるのかと思った』
と優しく笑う先輩の声と笑顔が柔らかく包み、よりいっそう意味を持ち
溢れる感謝と
止まらない喜びと
走り出したくなるほどの愛おしさが胸を張り裂く前に
涙に変わったその想いは今も、そのまま変わらず、ここに在る。
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やよい(プロフ) - 智くんの背中に回された翔くんの手、翔くんの声(私は翔くんの低音ボイスが大好きです)、翔くんほど、智くんのパートナーに相応しい人はいないんじゃないかと思っています。また、お話を楽しみにしていますね。 (2021年9月1日 0時) (
レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 翔くんの手は智くんより大きくて、男らしくて、頼りがいがあって、私見ですが、温かくて、優しくて、智くんを守っている感じがします。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 翔くんの手と智くんの手が合わさっている画像、ネットで拾って、何枚も集めています。また、翔くんによる智くんへのエスコートの動画も集めています＝ほぼ変態の域かもしれません(^◇^;)。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - そう言う願いから、そう言う夢から、色々なものが研究され、発達して来たんですね。 翔くんの言葉、素敵です。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 鼓膜が破壊されてしまっていても、いつか、再生医療が発達して、智くんの耳が微かでも音を拾えるようになれば良いのに。翔くんの声だけでも。そう祈ってます。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio
| 作成日時：2020年10月17日 0時
