20. 急転直下。 ページ34
「...ごめん」
あれから。
『やっぱりもっと食べたい！！』
という相葉さんの地団駄に、
『おもちかえりもあるよ？』
と大野さんが救いの手を差し伸べ、
それなら野々さんへのお土産もかねてと、めでたくあぶり餅をゲットした、俺たち。
古都京都の清廉な景色を堪能して、
美味しいものを食べて、
可愛い大野さんもたっぷりたっぷり見れて、
幸せいっぱい笑顔いっぱいで乗り込んだ、帰りの車。
お手本のような安全運転をしてくれてる潤くん以下五人、
夕飯は何かなぁとか、
卓球あるかなぁとか、
温泉出たら牛乳早飲み選手権をしようだとか、
宿に帰ったら待っているであろうウキウキタイムを思い浮かべて、
わいのわいのと、盛り上がっていたのだけど。
「.....ほんと、...ごめん」
そんな中にあって、
いつにも増してふわふわしていた大野さんの“ふわふわ”の正体が、
ただ、“楽しかったから”、だけではないことに気付いていたのはやっぱり。
櫻井さんで。
帰って部屋に入るなり、
どこからか出してきた体温計を、
『やだ！！』と口を尖らす大野さんなんて意にも介さず、
『いいからはかるっっ！！』とほぼ無理矢理くわえさせたそれが表示した体温は、
まさかの三十八度超え。
その表示を見たとたん、
あっという間に『一大事モード』になって固まってしまった俺たちは、
光の速さで大野さんをベッドに連れて行ってボスンと寝かせて布団をかけて、
これまたどこかから出してきたひんやり冷たいぷるぷるなのをおでこにぺちんと貼って、
やだやだげんきだもん！！と起きたがる大野さんに、
『ちゃんとねてなきゃ、あいすくりーむ、ないからね？』と珍しく強い口調と顔でスパンと言い返し、
しゅん、っと眉毛を下げてもぞもぞと布団に潜っていた大野さんが寝息を立て始めたのを確認した櫻井さんが、
『さ、ごはん食べようか』って、
腰掛けていたベッドから立ち上がってにっこり笑ってくれるまで、
そのまま動けず、
ただ見つめていることしか、出来なかった。
21. “そんな”ふたり。→←19. だからどんだけきゅーとなんだよっっ！！
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みーこ(プロフ) - ふ、ふわふわ智に……かこーんがある！に、はあああああああ？な翔ちゃん……（笑）……猫ちゃんの飼い主探しのポスター……欲しい。 大事にちびちび読みたいです。おかえりなさいま (2020年11月14日 22時) (
レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
沙菜(プロフ) - mioさん！更新ありがとうございます。コメント久しぶりでごめんなさい。やっぱりお空のお話の智くんとしょーくんはいいですね♪この二人の関係性、信頼感がたまらなく好きです。ちょっとしょーくんが切なくなっちゃってるけど、智くんの言葉を楽しみに待っています。 (2020年3月4日 22時) (レス) id: 81edae0004 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - mioさん、お帰りなさい。そして、ありがとうございます (2020年2月29日 23時) (レス) id: edc532eac7 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - みおちゃん、おかえり？いや、ありがとう！待ってたよ待ってたよ(#^.^#) (2020年2月29日 16時) (レス) id: 178db8b66c (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - 日生さん» 続→夢と希望と優しさを胸に、頑張って行きましょう！！……と、私もお返事しながら決意しております。こうして支えて頂けているから、また書いてみようかなと思えています。本当にありがとう。またいつでも、遊びに来てくださいね。本当に本当に、ありがとう。 (2020年2月29日 12時) (レス) id: 075ae85cbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio
| 作成日時：2018年4月15日 9時
