15. それはやっぱりでいとのような。 ページ29
「おもち、って聞いたから...」
「うんうん、おもちやさんに行くのかと思ったよねぇ！！」
「まぁまずはお参りしようよ」
車を止めて、神社へと向かう道の、両脇に。
『あぶり餅』と書かれた看板を掲げたお店が、向かい合うように二つ。
神社へ向かう短い通路はさながら室町時代にでもタイムスリップしているかのようで
軒下に並んだ暖簾と、その下の昔ながらの茶席がなんだか、いい味出してる。
「厄除けのおもちなんだよ」
「へぇぇ」
「相葉さん、いっぱい食べなきゃ」
「なんでだよっっ！！」
「あはははは」
二つのお店はどちらも、あぶり餅のお店。
どっちが美味しいんですかと櫻井さんに聞いたら、どっちも美味しいよと、返ってきて。
えーじゃあ選べないねどうしようねと、相葉さんと潤くんと、話してたんだけど。
「いちにんまえじゃ、たりないよね」
「うん、なんかむげんにたべれるよね」
え？一人前じゃ足りない？
大野さんが？あの少食な大野さんが？？
......それはきっと、とんでもなく美味しいに違いない。
そういえば漂ってる、香ばしい香り。
店先でお餅を焼く匂いに混ざって
お味噌かなぁ？醤油かなぁ？とにかく食欲をそそる匂いに、大野さんの次くらいに食べない俺でも
なんだかお腹が、空いてきた。
......これは食べ比べとかもありかも。
「しょうくん、ひさしぶり？」
「うん、だからいーーーっぱいたべるよ！」
「んふふ。じゃあおれもたべよ、いーーーっぱい」
「あはは、おそろいだ」
真っ直ぐ続く、石畳の上を。
櫻井さんが貸してあげたマフラー巻いて
その櫻井さんがさりげなく差し出してる腕の袖を、きゅっと左手で、掴みながら。
......上目遣いは、反則でしょ。もう。
櫻井さんにしか見せない、その安心しきったような甘い顔。
...もう。可愛いんだから。もう。
ほわほわした会話にふわふわした笑顔で、俺たちの前を行く、ふたり。
「リーダー、嬉しそうだね」
「その何倍も翔さんの方が嬉しそう」
「あれ？いいの？」
「いーの。夜があるから」
「あら、余裕。笑」
その穏やかさ。
柔らかい、空気。
「にしても、あそこだけあったかそうだよな」
「にのちゃん温めてっっ！！」
「ちょっっ...ばかっっ//！！離せやっっ！！」
ねぇ大野さん。
やっぱり俺がね、見ていたいのは。
あなたの笑顔なんだ。
あなたのそんな、笑顔なんだ。
16. 櫻井“センパイ”のヒミツ。→←14. デレライショウは、顕在です。
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みーこ(プロフ) - ふ、ふわふわ智に……かこーんがある！に、はあああああああ？な翔ちゃん……（笑）……猫ちゃんの飼い主探しのポスター……欲しい。 大事にちびちび読みたいです。おかえりなさいま (2020年11月14日 22時) (
レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
沙菜(プロフ) - mioさん！更新ありがとうございます。コメント久しぶりでごめんなさい。やっぱりお空のお話の智くんとしょーくんはいいですね♪この二人の関係性、信頼感がたまらなく好きです。ちょっとしょーくんが切なくなっちゃってるけど、智くんの言葉を楽しみに待っています。 (2020年3月4日 22時) (レス) id: 81edae0004 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - mioさん、お帰りなさい。そして、ありがとうございます (2020年2月29日 23時) (レス) id: edc532eac7 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - みおちゃん、おかえり？いや、ありがとう！待ってたよ待ってたよ(#^.^#) (2020年2月29日 16時) (レス) id: 178db8b66c (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - 日生さん» 続→夢と希望と優しさを胸に、頑張って行きましょう！！……と、私もお返事しながら決意しております。こうして支えて頂けているから、また書いてみようかなと思えています。本当にありがとう。またいつでも、遊びに来てくださいね。本当に本当に、ありがとう。 (2020年2月29日 12時) (レス) id: 075ae85cbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio
| 作成日時：2018年4月15日 9時
