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“エア・ポケット”
その存在を、知らないパイロットは、いない。
目視でも計器でも、発見することが難しいその下降気流。
「晴天乱気流」によって引き起こされるそれは、
雲の上、高度一万メートル付近でも引き起こされ、
数秒で数百メートル急降下する場合もあるくらい、
飛行機事故の、重大なインシデントの一つになっている危険なもの。
雲の中であれば、機体から前方に発射されている電波が雲の水滴にぶつかり、
反射してきた電波を捉えることで、乱気流は検知できる。
でもエアポケットは「晴天乱気流」の文字通り、晴れた雲のない場所で起こるため、
発見したときにはすでに、回避できない場合も、少なくない。
だからそれはすぐに、
乗員乗客の安全を脅かす脅威となり
同時に機体そのものへの脅威となり
そしてまさに今その脅威にさらされているのが、
この、飛行機。
俺が操縦桿を握っている、
この、飛行機。
この飛行機が今、エアポケットのど真ん中にいないことは、分かる。
そして今、
高速で飛行しているこの飛行機がこの状況から無理に回避しようとすることの方がむしろ、
より危険だということも、分かる。
だけど、分からない。
どうしたらいいのか、分からない。
どうすればこの飛行機を、
「飛行機」に戻せるのか、分からない。
「......っっ！！...ぅわっっ！！」
再びぐわっと持ち上げられる機体。
操縦桿を握りしめていないと体が浮いてしまいそうで、
飛行機を操縦するためのそれを命綱のように握りしめている状況が、歯がゆくて悔しくて仕方ない。
なんとかしなきゃ
この手でこの飛行機を、なんとか操らなきゃ
その方法を見つけたいのに
なんとかそれを考えたいのに
肩に食い込みそうなシートベルト
点滅する赤色
鳴り響く警告音
コックピットの灰色に渦巻かれた心はそのどれもに追い詰められ取り乱し、
うろたえた心にますます、渦が生まれていく。
何か別のものに操られているように、気流に翻弄される機体。
まるで俺の意志なんてそこに「無い」かのように、
どんどん俺の手から離れていく、飛行機。
空は晴れているのに。
青い空は、輝く太陽の光は、こんなにもこんなにも眩いのに。
冷静さも、自分自身をも見失いそうな心に沸き起こるのは、
およそ俺が理想としたパイロットの想いとはまるで、裏腹の感情だった。
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みーこ(プロフ) - ふ、ふわふわ智に……かこーんがある！に、はあああああああ？な翔ちゃん……（笑）……猫ちゃんの飼い主探しのポスター……欲しい。 大事にちびちび読みたいです。おかえりなさいま (2020年11月14日 22時) (
レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
沙菜(プロフ) - mioさん！更新ありがとうございます。コメント久しぶりでごめんなさい。やっぱりお空のお話の智くんとしょーくんはいいですね♪この二人の関係性、信頼感がたまらなく好きです。ちょっとしょーくんが切なくなっちゃってるけど、智くんの言葉を楽しみに待っています。 (2020年3月4日 22時) (レス) id: 81edae0004 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - mioさん、お帰りなさい。そして、ありがとうございます (2020年2月29日 23時) (レス) id: edc532eac7 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - みおちゃん、おかえり？いや、ありがとう！待ってたよ待ってたよ(#^.^#) (2020年2月29日 16時) (レス) id: 178db8b66c (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - 日生さん» 続→夢と希望と優しさを胸に、頑張って行きましょう！！……と、私もお返事しながら決意しております。こうして支えて頂けているから、また書いてみようかなと思えています。本当にありがとう。またいつでも、遊びに来てくださいね。本当に本当に、ありがとう。 (2020年2月29日 12時) (レス) id: 075ae85cbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio
| 作成日時：2018年4月15日 9時
