君との出会いを奇跡にしたいから 2

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「フライやろうぜ！！」


って優太の誘いに紫耀と水口さんが乗って

残ったじんくんとふたりでその光景を眺める。


「岸くんとはどう？」

『どうって？どうもしないけど。』

「どうもしないの？」

『なんか夏休み前に戻ったって感じ』

「それは、ないんじゃない？」


呆れたように笑ったじんくんは

岸くん見てみ、って何故か耳元で囁いて

それにも戸惑ったけど言われた通り見た優太は

眉間にしわを寄せて私達をジッと見ていて

そんな顔初めて見たから余計に戸惑いが隠せなかった。


『ちょっと、じんくん恥ずかしいって』

「そうそう。そうやって恥ずかしがった方が効果あるから」


って意味のわからないこと言われた瞬間

手首を強く誰かに掴まれて、
その人物を見上げるとそこには苦い顔した優太がいた。


「お前らなにイチャイチャしてんだよ」

「え？岸くんの許可、必要なの？」

「いや‥で、でも！そんな密着して！こんな所でキスでもする気か！？」


何言ってるのこの人は。話の辻褄が合ってないし

自らフラグ立てないでよって焦っても、もう遅い。


「もうしないよ」


なんてじんくんはじんくんでしっかり優太を煽ること言う。


「もうって‥‥A！アイス買いに行くぞ！！」

『え、うん』


手を引かれ先を歩く優太について行きながら

振り返った先にいたじんくんは笑顔で手を振っていた。

じんくんはいつだって私の為に行動してくれて

幸せを願ってくれている。
でもそしたらじんくんの幸せってどうなるの？

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