君との出会いを奇跡にしたいから 2

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「行ってらっしゃい！」

『行ってきまーす』


翌日の朝、
いつも通りお母さんが玄関で見送ってくれる。

別にわざわざ玄関まで来なくてもいいって言ってるのに。


「よ！」

『よ。って、何で優太がいるの』

「迎えに来た！一緒に行こうぜ！」

『ふーん。早起きご苦労様』

「全然！楽勝だから！」


朝から優太と接するのは高カロリーすぎる。

けど、見上げた横顔は満足気で

今にも鼻歌でも鳴らしそうな勢いの人に文句は言い難い。


「あ。ちょっとそこのふたり、今日委員会あるから居残りな」

「先生、おざっす！！！了解しやした！！」

『ちょっと待て、なに委員会って』

「そか！言い忘れてたわ！Aが休んだ日文化祭の実行委員決めがあって、立候補した俺と休んでたAがなったって訳！頑張ろうな！」


ウィンクでもしそうな勢いで話し終えた優太は

いまいち状況が飲み込めない私を置いて教室へ入っていった。


面倒臭いこと、押し付けられたもんだ。

ズル休みしといて自業自得なのもわかるけどそりゃないよ。


自分の机に雪崩込むように突っ伏して、大きな溜息を吐く。


「Aどうした？体調悪いか？」

『煩い。話しかけないで』

「機嫌悪いんだな！分かった！」


そのままいつの間にか寝ていて気がつけば1時間目が終わろうとしていた。

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