君との出会いを奇跡にしたいから 2

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翌日の朝、
ひとりで教室に入って自分の席に座った。

隣の優太はまだ来ていない。

ホッと胸を撫で下ろして机に置いた鞄を枕に突っ伏した。

優太やじんくんに会うのが気まずくて

逃げ出したいのに、学生は学校には抗えない。


「A？」

『あ、紫耀。おはよう』

「おはよう。体調大丈夫なん？」

『うん、ありがとう。もう大丈夫。』

「そか！良かった。じゃあ教室戻るね」


小刻みに手を振り続ける紫耀はいつまでも

私を見てるから誰かとぶつかって必死に謝っている。

そんな光景に馬鹿だなあ。
って笑えて、少しだけ気が楽になった。


「A、おはよう！紫耀のやつなにしてんだ？」

『おはよう。なんかまた人とぶつかったみたい』

「またか！ちゃんと前見て歩けって言ってんのによー」

『そうだね』


紫耀のおかげで優太とは自然と話せて


でも昨日の話には触れず、周りから見たら

いつもと変わらないかもしれないけど
互いの言葉に何処と無くよそよそしさを持っていた。


「今日来れる？」

『公園は‥まあ、一応行くつもり』

「良かった！あんま無理すんなよ！」


それから授業は淡々と進むけど

隣でうるさい優太のいびきとか。

いきなり当てられて慌てふためく優太に起こされたりとか。

それなりに色々あるけど、あっという間にきた放課後まで

じんくんにはまだ会っていなかった。

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