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「A」
『ん?』
駅前の噴水の前。急に立ち止まったじんくんはどこか照れてるようにも見える。
「あのさ、俺やっぱり」
『ごめん。ちょっと待って』
じんくんの言葉の続きより優先したのは改札口にいた優太と水口さんの姿だった。
手を繋ぐふたりを見たくないのに目が離せない。
『え‥』
急に視界が真っ暗になって、驚いたけど
それがじんくんの手だって気づくのに時間はかからなかった。
「見なくていい。て言うか見ないで。」
『う、うん‥』
「Aがずっと岸くんを見てたことは知ってる。でもこれからはAの視線は俺が独り占めしたい。」
眩しくなったと思ったらくるっと反転させられて、目の前にじんくんが見えた。
「俺と付き合お?A。今日みたいにずっと俺はAの隣にいるから」
『でも‥』
「今はまだ他に好きな人がいてもいい。ゆっくりでいいから俺だけ見て貰えるように頑張るからさ」
涙が頬に伝っている。その涙の理由は分からないけど、私の目には今はもうじんくんしか映っていなかった。
『うん‥よろしくお願いします。』
その日家に帰ってから部屋にあったカフェラテはお母さんにあげた。
もう、必要ない。これが正解だ。
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みょん氏(プロフ) - Fujisaku888さん» な!泣かせてしまいすみませんっ!でもそこまでじっくり読んでいただけるのは嬉しいです。気持ちが明るくられるようなお話にしていくので、涙より笑顔にできるよう頑張ります!コメントありがとうございました! (2019年9月12日 21時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - 名無し2580号さん» 初めまして!こんなつたない文で感情移入して頂けるなんて‥感無量です!ありがとうございます。更新率あげられるよう頑張ります!コメントありがとうございました! (2019年9月12日 21時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - さえさん» コメントありがとうございます。楽しみにして頂いているなんて光栄です。素敵な小説をお書きになられるさえさんに褒めていただき嬉しいばかりです!(勝手にプロフィールから飛びました。ごめんなさい)最後まで楽しんで頂けるよう頑張るので今後も宜しくお願いします! (2019年9月12日 21時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - きゅんさん» いつもコメントありがとうございます!そうですよね、きゅんさんの言う通りじんくんも幸せになれるよう頑張って書いてみます! (2019年9月12日 21時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
Fujisaku888(プロフ) - 感情移入しすぎて泣いちゃいました…みんな幸せになってほしいです!更新楽しみにしています! (2019年9月12日 0時) (レス) id: 703216cfaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みょん氏 | 作成日時:2019年9月1日 0時