検索窓
今日:25 hit、昨日:5 hit、合計:228,317 hit

- 41 . ページ41




2学期が始まって

出校日は休んだから約一ヶ月半ぶりの学校だ。


教室にはまだ優太はいないみたいで、少しホッとした。


「A!おっはー」

『紫耀、おはよう。じんくんは?』

「教室にいるよ、俺だけトイレのついでに来た。岸くんはまだ?」

『うん、まだみたい』

「今日学校終わったら4人でご飯行くっしょ?」

『ううん、眠いから帰る』

「えー 最近Aどうした?付き合い悪くね?」


私の机の前でしゃがんで下唇を突き出して拗ねる紫耀。

その仕草を見たクラスの女子達が騒ぎ始めた。


『自分の教室戻りなよ、周りがうるさいから』

「ちぇ、今度絶対理由聞かせろよ?」

『シッシッ、早く行け』


教室へ戻っていく後ろ姿を見送りもせず机で寝ようとしたけど

紫耀が岸くんおはよ、って優太の名前を呼ぶから心臓が跳ねて無意味に窓の外へ視線を向けた。

次々とクラスメイトが優太に朝の挨拶をなげかけていく。


優太は人の懐に入るのが上手いから好かれるのも一瞬で、みんなの人気者だ。


「岸、彼女出来たんだって?」


誰かが問い掛けた言葉の続きを聞きたくなくて机に突っ伏した。


「まあな!!」

「じゃあ童貞も卒業か!」

「馬鹿ッ!下品なこと言うんじゃねーよ!」


なんて言ってるけどデレデレしてる優太の顔なんて安易に想像出来る。

けどそんな顔見たくないし想像もしたくない。

- 42 .→←- 40 .



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (278 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
523人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みょん氏(プロフ) - Fujisaku888さん» な!泣かせてしまいすみませんっ!でもそこまでじっくり読んでいただけるのは嬉しいです。気持ちが明るくられるようなお話にしていくので、涙より笑顔にできるよう頑張ります!コメントありがとうございました! (2019年9月12日 21時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - 名無し2580号さん» 初めまして!こんなつたない文で感情移入して頂けるなんて‥感無量です!ありがとうございます。更新率あげられるよう頑張ります!コメントありがとうございました! (2019年9月12日 21時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - さえさん» コメントありがとうございます。楽しみにして頂いているなんて光栄です。素敵な小説をお書きになられるさえさんに褒めていただき嬉しいばかりです!(勝手にプロフィールから飛びました。ごめんなさい)最後まで楽しんで頂けるよう頑張るので今後も宜しくお願いします! (2019年9月12日 21時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - きゅんさん» いつもコメントありがとうございます!そうですよね、きゅんさんの言う通りじんくんも幸せになれるよう頑張って書いてみます! (2019年9月12日 21時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
Fujisaku888(プロフ) - 感情移入しすぎて泣いちゃいました…みんな幸せになってほしいです!更新楽しみにしています! (2019年9月12日 0時) (レス) id: 703216cfaf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みょん氏 | 作成日時:2019年9月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。