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「A、帰ろっか。紫耀に連絡入れておくからさ」

『うん‥』


自然と繋いだ手。

この手が、優太の手だったら‥なんて

そんな最低なこと考えながらじんくんの気持ちに甘えた。


「大丈夫?」

『うん、送ってくれてありがとう』

「何かあったらいつでも頼りなよ」

『じんくんは本当に優しいね。だからモテるのかな』

「何言ってんの。俺は好きな子にしか優しくしないよ。」

『‥かっこいいね』

「ありがとう。今日はゆっくり休みな。また連絡するね」


お母さんのおかえり、に返事もしないで自分の部屋のベッドに潜り込んだ。

やっと泣ける。

浴衣、着ていかなくて良かったな

嫌い。優太なんて大嫌い。


水口さんの隣にいる優太が嫌いなのに、

着信を知らせる携帯が優太の名前を表示したら


もう好きが溢れる。


『もしもし、何よ』

「出てこいよ。家にいんだろ?」

『は?何言ってんの。』

「窓、見て。」


窓の外にいた優太は下から大きく手を振っている。

何でいるの。

もう嫌いにさせてよ、大好きにさせないで。

窓も閉めないで階段を駆け下りた。


「よ!急にわりーな」

『何でいるの』

「さっきの謝りたくて。ごめん、最低なんて言って。だってよ、あれ俺が買ったんだぞ?500円もしたんだからな。しかも買い直したし、1000円だぞ?」

『ケチ、そんなんだと水口さんに嫌われるよ』

「ハハ(笑)これが俺だから好きになってもらわないとな」

『私は好きだよ』


好きだから、ずっとずっと前から私はどんな優太も好きだから。水口さんなんかやめて私にしてよ。

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みょん氏(プロフ) - Fujisaku888さん» な!泣かせてしまいすみませんっ!でもそこまでじっくり読んでいただけるのは嬉しいです。気持ちが明るくられるようなお話にしていくので、涙より笑顔にできるよう頑張ります!コメントありがとうございました! (2019年9月12日 21時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - 名無し2580号さん» 初めまして!こんなつたない文で感情移入して頂けるなんて‥感無量です!ありがとうございます。更新率あげられるよう頑張ります!コメントありがとうございました! (2019年9月12日 21時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - さえさん» コメントありがとうございます。楽しみにして頂いているなんて光栄です。素敵な小説をお書きになられるさえさんに褒めていただき嬉しいばかりです!(勝手にプロフィールから飛びました。ごめんなさい)最後まで楽しんで頂けるよう頑張るので今後も宜しくお願いします! (2019年9月12日 21時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - きゅんさん» いつもコメントありがとうございます!そうですよね、きゅんさんの言う通りじんくんも幸せになれるよう頑張って書いてみます! (2019年9月12日 21時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
Fujisaku888(プロフ) - 感情移入しすぎて泣いちゃいました…みんな幸せになってほしいです!更新楽しみにしています! (2019年9月12日 0時) (レス) id: 703216cfaf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みょん氏 | 作成日時:2019年9月1日 0時

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