練習 ページ25
『はぁ、ステキ』
おすすめの二本目は、隼くんの割にはほんとに素敵なラブストーリーで、思わずため息が出るほど
隼「俺もこんなキレイな人とご飯食べたい」
そうだよね、
隼くんもやっぱりキレイな人好きかあ...
ちょっと隼くんの本音の現実にポカンとしながらも、素敵な映画にのめり込む
『え、コレ絶対ちゅーするよ!』
隼「ちょっと、いいとこなんだから静かにしろよ」
『え!ちゅーじゃん!』
隼「いい加減にしてもらえます!?いいでしょ、ちゅーしたって!」
うわ、する、する、...するぅぅ
『きゃっ、したよっ...』
あまりの恥ずかしさに隼くんの肩に顔を埋め込む
隼「お前まじ何歳なの、キスシーンぐらい普通に見ようよ」
『なんで隼くん普通でいられるのっ!』
隼「こんなの普通だってば、そしてそこで喋るな肩が熱いです!」
ぷはぁって埋め込んだ顔を引っこ抜かれる
隼「大人しくここ座ってて!」
また、グッて手を膝の上に押し付けられて隼くんの横顔じっと見つめる
隼「画面を見ろ画面を」
隼くんはどんな女の人が好きでどんな人とご飯食べてどんな人と...
隼「A」
隼くんの振り向いた顔がぐっと近くなる
『は、はい』
え、え、これは、もしや...
隼「終わったけど」
『へ?』
隼「俺のこと見つめてる間に映画終わりましたけど」
『あ、あぁ』
びっくりしたあ
変なこと考えたじゃんか
隼くんに限ってそんなことはないって分かってたけど!
隼「キスシーンも見れないなんて、なんの映画も見らんないじゃん」
食器を片付けながら隼くんにおしかりを受けるわたし
『慣れる練習しておくね』
隼「いや別にいいけど笑」
『わたしまた隼くんのおすすめの映画観たいし』
隼「おー、じゃあ頑張れ」
わたし、またちょっとすごいこと言ってしまったかもしれない
隼「次はもっと凄いやつにしよ〜」
『なに、何か言ったよね』
隼「言ってないからお皿洗って」
それでもいっか
隼くんと映画観るために練習しておこう
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作者名:はるまき | 作成日時:2018年4月17日 19時