8-3*注 ページ46
＊
安室 side
頬を赤らめ、浅く呼吸をしながら寝ているA。
呼吸と共に上下する胸、パジャマの第一ボタンが外れて、ちらりと見える汗ばんだ首筋にごくり、っと生唾を飲む。
間違いなく理性を試されている。
お粥を食べさせていた時もそうだ。
Aは恐る恐るというように愛らしい口を開き、俺の作った粥を含み、厭らしく喉を動かして飲み込む動作に、俺がどれだけ自分を律してたか…Aはきっと気づいてないだろう。
さっきだってそうだ。
『……手、握ってもいいですか？』
なんだその殺し文句は。
俺を昇天させる気か。
赤らんだ顔で潤んだ瞳で見上げられたら誰だって襲いかかるだろう。
俺すごい、あそこで耐えた俺は凄いぞ。
風見に自慢してやろう。
戸惑いがちに込められた力、初めて握ったAの小さな手に、胸の奥が締めつけられ、掻き毟りたくなる衝動にかられた。
繋がれている手をそっと鼻に近づける。
Aの手からは仄かに石鹸の匂いがする。その匂いに引き寄せられるかのように口づけをする。
あぁ、もうダメだ。我慢できない。
Aの手に舌を這わせる。
少しだけしょっぱいが、Aの汗だと思えば蜜のように甘くなるから不思議だ。
「ん……っちゅ………っぁ……ん」
あぁ、ダメだ。癖になりそうだ。
手の平で止まることは出来ず指の一本一本を口に含み舌を這わせながら絡め取っていく。
消毒をしていくように。
彼女のすべてが、俺で染まるように。
特に薬指は入念に舐めあげた。
将来、この指に俺の証だという指輪をはめてもらう為に。
「っ、はぁ……」
そっと小指を口から離す。
俺の唾液だらけになったAの左手に、心の奥底からの感情が湧き出てくる。
あぁ、そうだ、これは歓喜だ。
Aを俺のものにしたという、本能からくる歓喜だ。
＊
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そらね - なんだかんだで夢主ちゃんの心配をしてる感じの湊くん、素敵です！ (2022年4月22日 18時) (
レス) @page32 id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
水梨リンゴ(プロフ) - ユキさん» お目通しいただきありがとうごいます。ヤンデレ尊いですよね！頑張ります！ (2020年4月24日 15時) (レス) id: 6e3f3ba37f (このIDを非表示/違反報告)
水梨リンゴ(プロフ) - イアデビルさん» お目通しいただきありがとうごいます。頑張ります！ (2020年4月24日 15時) (レス) id: 6e3f3ba37f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - はあヤンデレ尊い……更新頑張ってください！ (2020年4月24日 11時) (レス) id: 78a4c2c60e (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです更新頑張ってください！ (2020年4月24日 10時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水梨リンゴ | 作成日時：2020年4月17日 10時
