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＊
『Aさん、僕のことそう思ってくれてたんですか？』
『えっと…』
『嬉しいです』
ふわりと笑った安室さんに顔が熱くなる。
ずるい、年上の余裕ずるいぞ！！！
『A、俺は超絶イケメンに入るか？』
『は、！？』
鼻先まで顔を近づけてくる聖山。
何言ってんだコイツ！？…あ、でもダメだ。完璧にしつこいゾーンに入ってる。
……しょうがない。
改めて聖山を見る。
栗毛色の短髪、前髪は上げていて精悍な顔立ちをしている。
深い焦げ茶の瞳は、どこか引き込まれる。
…そういえば、聖山のファンクラブ的なものがあるとか言ってたな湊のやつ。
それに、顔だけじゃなくて身長も高いし体つきも引き締まってるし……。
『A』
『は、入ってると思う！！近い！近いから離れて！』
『そうか』
どこか満足げな笑みを浮かべた聖山は、梓さんに案内されるがままに席へと歩く。
隣に立つ湊は苦笑いを浮かべている。
もう！！なんなんだよ全く！！
『ま、聖山は顔だけじゃなくて頭もいいけどな！前回なんて校内一位取ったんだぜ！』
ちょい湊。その言い方だと、まるで安室さんが頭悪いみたいになるじゃんか！
恐る恐る安室さんを見れば、綺麗な青い瞳がキランと光った気がした。
『ほぉ……そうだ、僕そろそろ上がるので、良かったら湊くんたちの勉強見ましょうか？』
『え、いいんすか！？』
『えぇ、僕も顔だけじゃない男だとAさんに知ってもらいたいですしね』
そう言って笑いかけてきた安室さんに、乾いた笑いしか返せなかった。
＊
「A、少し休憩にするか？顔色が悪いぞ？」
「え、そう？」
「あぁ、特に頬が青ざめて」
「それならサンドイッチでも作りましょうかAさん、僕が作ったハムサンド好きでしたよね？」
「え、あ、はい…ハムサンドは好き、ですけど…」
頬を掠めた聖山の指は、安室さんの手によって強制的に下ろされる。
バチバチと睨み合う二人。
本当に水と油だな。
「よっしゃ休憩！梓さーん！俺、いつものオレンジティーね、とびきり甘いやつ！」
「もー、いつものがすでに甘いじゃない！」
「だって甘いの好きなんだもーん、Aと聖山はどうする？」
「んー、私コーヒーで！」
「俺も」
「げぇ、お前らコーヒー好きかよ」
だって美味しいじゃん。
てか、聖山もコーヒー好きだったんだ。
＊
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そらね - なんだかんだで夢主ちゃんの心配をしてる感じの湊くん、素敵です！ (2022年4月22日 18時) (
レス) @page32 id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
水梨リンゴ(プロフ) - ユキさん» お目通しいただきありがとうごいます。ヤンデレ尊いですよね！頑張ります！ (2020年4月24日 15時) (レス) id: 6e3f3ba37f (このIDを非表示/違反報告)
水梨リンゴ(プロフ) - イアデビルさん» お目通しいただきありがとうごいます。頑張ります！ (2020年4月24日 15時) (レス) id: 6e3f3ba37f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - はあヤンデレ尊い……更新頑張ってください！ (2020年4月24日 11時) (レス) id: 78a4c2c60e (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです更新頑張ってください！ (2020年4月24日 10時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水梨リンゴ | 作成日時：2020年4月17日 10時
