先生は私に冷たい (ページ9)

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JINside

いじられた本人たちは嬉しそうに、否定していたがなんだか、キムテヒョンに睨まれた感じがして心地が悪かった。それにしても建国年が分からないとはびっくりだ。放っておくと、彼女は社会にそのうち拒絶反応を起こすんじゃないかと思って、個別に勉強を教えようと思った。

その方が彼女と仲良くなれるしね。彼女も知識が蓄えられる。僕も関わりを持つことが出来る。そう。
ウィン・ウィンの関係だ。

いけない。また脱線してしまった。もう既に何人からの生徒から冷たい目で見られている。着任そうそう嫌われるのはごめんだ。

(はい、じゃあ新しいところに入ります。)
と言って、授業を進めているうちに、またあの二人がコソコソ喋りだした。そろそろキムテヒョンをつまみ出そうか。

でも、キムテヒョンと話している彼女は本当に表情が豊かで、普段からよく笑う子なんだろうなと思った。

もう、注意する気も失せて授業を進ませていくと、気づかないうちに終わりのチャイムがなった。

(はい。授業はここまで。あ、キムAさん、放課後資料室に来てください。じゃ、号令)
会って早々呼び出すのは少し気が引けたが、今がチャンスだと思った。案の定彼女はポカンとしていて、少し、いやだいぶ面白かった。

このクラスの生徒の名前は今のところキムテヒョンと彼女の名前しか把握していない。すまん、みんな。

放課後ちゃんと彼女は来てくれるだろうか、その事が気になって他の授業に身が入らなかった。

今日この一日であった子にこんなにも自分が盲目になるなんて、恋というのは未知だなと改めて思った。