手下と生活 33 ページ38
ピピピピ ピピピピ
｢…マジか……｣
体温計には38.6。
体は重く、そして寒い。
昨日の薄着が悪かったか…
今更昨日の自分に後悔した。
｢とりあえず、皆さん達の飯……｣
パーカーを羽織ってリビングへ向かった。
じゅわぁぁ…
簡単な目玉焼きを手下の数だけ焼く。
まだ咳は出てないけど、これはマスクを買っておこう。
いつ出始めても大丈夫なように。
｢…ーーっ……｣
視界がふらっとするが、なんとか持ちこたえ、目玉焼きを皿にのせていく。
お茶碗を取るために、食器棚へ向かった時、頭に鐘を打つような鈍痛が襲う。
それに伴ってか、視界が霞み、私は意識を失った。
｢ーっ！Aっ！！｣
私の名を呼ぶ声に目をゆっくり開ける。
窓から差し込む光が眩しく、目を開けるのが辛い。
｢誰…？｣
｢アップルポイズンですよ、A！大丈夫ですか！？｣
｢アップルさん…？｣
目が光に慣れ、視界が広がる。
そこは私の部屋で、目の前にはアップルさんの顔があった。
｢あれ？なんで私…っ…｣
確か朝ごはん作ってたはず…
そう思いながら、上半身を起きあげようとすると、頭に響くような痛み。
そうだ。熱あったんだ。もしかして倒れた…？
｢無理しないでください。凄い熱ですよ。｣
｢もしかして…倒れてました？｣
｢えぇ。私が起きてきたら、キッチンで倒れ込んでて。心配しましたよ。｣
｢すみません…。あの、皆さんは？｣
｢まだ起きてきてませんよ。でもそろそろ起きてくる頃か…｣
時計を見ると、6時半。
皆が起き始める時間だ。
｢私、仕事しないと…｣
｢大丈夫ですよ、私がやります。｣
｢でも…｣
優しいアップルさんに反論しようとすると、アップルさんの目つきが変わった。
｢今日は安静にしていなさい、A。｣
｢！！アップルさん…？｣
｢人間は脆いのだから、弱っているときぐらい寝ていなさい。しかもAはいつも働きすぎなくらいでしょう。これは私の頼みです。お願いします、A。｣
｢…はい。じゃあ、お言葉に甘えて。｣
｢今日は確か私とダルメシアとホックとヴェールが休みだったか…｡私達で出来る限り看病します。｣
｢え！？そこまでしなくてもーー｣
寝てれば治りますって！
そう言おうとすると、それを遮るようにアップルさんが言う。
｢今日は何もさせませんからね？｣
｢…はい……｣
美しく、そして怖い笑顔で言われた。
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瞳美 - 優美・・・お姉ちゃんの優香とあたしの瞳美を混ぜた言葉みたい・・・おえええ (2016年7月18日 13時) (
レス) id: 4f655679ab (このIDを非表示/違反報告)
ウメ - いえいえ。 お力になれて良かったです。 (2015年11月20日 23時) (レス) id: eae017b56e (このIDを非表示/違反報告)
未渕(プロフ) - ウメさん» 誤字ありました！報告ありがとうございます♪ (2015年11月20日 23時) (レス) id: 5bf8c8df7a (このIDを非表示/違反報告)
ウメ - 大変失礼だとは承知しているのですが、３３に誤字がありませんか？本当に失礼なことをコメントに書き込んでしまいすみません。 これからも楽しく読ませて頂きますね♪ (2015年11月20日 23時) (レス) id: eae017b56e (このIDを非表示/違反報告)
未渕(プロフ) - エイトフット様愛してるさん» コメありがとうございます！私はアトモスは見れました！朝から張ってましたよ！ (2015年11月19日 6時) (レス) id: 5bf8c8df7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未渕 | 作成日時：2015年10月22日 23時
