手下と生活 29 ページ34
｢…ったく。これからは遅くなるなら連絡しろよ。｣
｢はーい。｣
数十分に及ぶエイトフットさんの説教が終わった。
正座で長い説教って…エイトフットさんは日本のお母さんみたいだ。割烹着似合うかも。
｢お疲れ、A。｣
｢はい、お茶ー。｣
｢あ、ありがとうございます。｣
私が膝を伸ばしていると、後ろから声をかけてきたのは、ハーデスさんとファージャさんだった。
｢エイトフット、Aがなかなか帰って来ーへんで、心配してたんや。｣
｢心配で心配で、いつも隠してるタコ足がうねうね出ていたわ。｣
｢…結構えぐそうですね？｣
｢まぁ…｣
｢…そうやね。｣
顔を逸らす二人。そこまでえぐいのか。顔が引きつってる。
｢…まぁ、心配してくれるなら、ありがたいことです。んじゃ、私、夕飯作りますね。｣
｢あぁ…そのことなんだけど…｣
｢？どうしたんです？｣
台所の置いてあるエプロンを着ながら、ハーデスさんの言いかけた言葉に問う。
｢私達もやらせてもらえないかしら？｣
｢え？ハーデスさんとファージャさんが？｣
｢そう！手伝わせて欲しいんや！な？ハーデス。｣
｢えぇ。私達も料理が作ってみたいの。｣
｢いいですよ。じゃあ何作ります？｣
｢肉じゃが！！｣
｢肉じゃががいいわ。｣
快諾して何を作りたいか聞くと、二人は同時に肉じゃがと言った。
私が来て二日目三日目の時に食べた和食が手下の中で好評で、和食を作ることが多かったけど、特に大好評だったのが、肉じゃがだった。
お袋の味じゃなく、世話係の味ってところか。
｢分かりました。じゃあ、肉じゃが作りましょっか。｣
｢やったわー！Aの肉じゃが教えてもらえるんやー！｣
｢秘伝とかじゃないの？｣
｢お店じゃないんですから。私の独自の肉じゃがです。｣
｢そういうものなのね。不思議。｣
真面目に秘伝とか聞いてくるものだから、ハーデスさんは結構お茶目だ。
｢おや？何をやっているんだい？｣
階段から聞こえてきたのは、マルフィさんの声。
｢あ、マルフィ！今からAに肉じゃが教えてもらうんやー！｣
｢肉じゃが…。あぁ！あの美味しい料理か！｣
｢マルフィさんもやりますか？｣
｢いいのかい？是非やらせていただきたいね！｣
｢じゃあまず、下拵えからですよ。｣
私のお料理教室が始まった。
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瞳美 - 優美・・・お姉ちゃんの優香とあたしの瞳美を混ぜた言葉みたい・・・おえええ (2016年7月18日 13時) (
レス) id: 4f655679ab (このIDを非表示/違反報告)
ウメ - いえいえ。 お力になれて良かったです。 (2015年11月20日 23時) (レス) id: eae017b56e (このIDを非表示/違反報告)
未渕(プロフ) - ウメさん» 誤字ありました！報告ありがとうございます♪ (2015年11月20日 23時) (レス) id: 5bf8c8df7a (このIDを非表示/違反報告)
ウメ - 大変失礼だとは承知しているのですが、３３に誤字がありませんか？本当に失礼なことをコメントに書き込んでしまいすみません。 これからも楽しく読ませて頂きますね♪ (2015年11月20日 23時) (レス) id: eae017b56e (このIDを非表示/違反報告)
未渕(プロフ) - エイトフット様愛してるさん» コメありがとうございます！私はアトモスは見れました！朝から張ってましたよ！ (2015年11月19日 6時) (レス) id: 5bf8c8df7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未渕 | 作成日時：2015年10月22日 23時
