手下と生活 26 ページ31
｢ふっふふ〜ん、ふっふふっふ〜ん！！｣
鼻歌を歌いながら、私の手を握り歩くジャックさん。
傍から見ればカップルにでも見えるだろうか。…まぁ、どうでもいいが。
｢まさかAちゃんがついてきてくれるなんて！嬉しいよ、俺。｣
｢そうなんですか？｣
｢いつも一緒に行く女って…ヴェールとかハーデスとか…ってさ、なんか、こうさー…どうもねー…うん。｣
｢私はそう思いませんけど、なんとなくジャックさんの言いたいことは分かります。｣
異性とは思えなくて、きっと、仲間なのだろう。
｢そう？…だからさぁ、なんかAちゃんと歩くの新鮮だなー！って！！｣
｢ってことは、私のことは異性として見てるって感じですか？｣
からかうように言うと、ジャックさんは私の目をまじまじと見て、いつも違う笑顔を向けてくれた。
｢もちろん。そうだよ。｣
なにかあるような。そんな感じがした。
｢ジャックさん………？｣
｢あっ！ほらほら、着いたよ！ここがセイリングの裏口！！｣
｢え？あ、こんなところにあるんですね。｣
｢俺達の秘密の通り道だよー？｣
さっきとは違う、いつもの笑顔でジャックさんは笑って、その秘密の通り道の扉を開け、その奥の扉のドアノブを掴んだ。
｢やほー！！遅くなったよー！！｣
｢遅いですわ、ジャック。何をやっていたの！？｣
｢どうせ、忘れてたんだろ。｣
｢ダーリンが心配してくれてたのよー！｣
｢心配はしていたけど、スカー！お前は離れろっ！！｣
｢時間厳守だぞ、ジャック。｣
最近良く聞く声達。すぐ誰だか分かるし、今、どのような現状かがすぐ想像つく。
｢ごめんって！で･も！そのお詫びを連れてきましたー！！｣
その声が響くとジャックさんに腕を掴まれ、扉の先へ誘われる。
｢じゃーん！Aちゃんでーす！｣
｢ど、どもー…｣
私が急に入ってきて、固まる皆さん。
｢…な、なんでここにいんのよ！！アンタが！！｣
スカーさんが皆の心を代表したようだ。
皆、スカーさんの言ったことに頷いている。
｢いや、学校から帰ってきたら、遅刻ギリギリのジャックさんがいて、俺一人だと一時間かかるって言うんで…ついてきちゃいました。｣
｢優しいよねぇAちゃん！俺のこと心配して、一緒に来てくれたんだー！俺のためにね！｣
｢………｣
なんで“俺のために”を強調したかは知らないが、アップルさんがそれを聞いて呆れたのは、なんとなく感じた。
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瞳美 - 優美・・・お姉ちゃんの優香とあたしの瞳美を混ぜた言葉みたい・・・おえええ (2016年7月18日 13時) (
レス) id: 4f655679ab (このIDを非表示/違反報告)
ウメ - いえいえ。 お力になれて良かったです。 (2015年11月20日 23時) (レス) id: eae017b56e (このIDを非表示/違反報告)
未渕(プロフ) - ウメさん» 誤字ありました！報告ありがとうございます♪ (2015年11月20日 23時) (レス) id: 5bf8c8df7a (このIDを非表示/違反報告)
ウメ - 大変失礼だとは承知しているのですが、３３に誤字がありませんか？本当に失礼なことをコメントに書き込んでしまいすみません。 これからも楽しく読ませて頂きますね♪ (2015年11月20日 23時) (レス) id: eae017b56e (このIDを非表示/違反報告)
未渕(プロフ) - エイトフット様愛してるさん» コメありがとうございます！私はアトモスは見れました！朝から張ってましたよ！ (2015年11月19日 6時) (レス) id: 5bf8c8df7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未渕 | 作成日時：2015年10月22日 23時
