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医師は病室から少し離れた休憩ルームのようなところに入り、「落ち着いているあなたに言いますね」と優しい声で俺に話し始める
「お兄さんは10年も生き続けようとしたんです。普段ではありえないですよ」
俺はその言葉の意味がすぐ理解できた
『はい、俺の自慢の兄ですから』
俺の言葉に医師はニコリと笑った。少しぎこちなかった。
「これは医師である僕の考えです。お兄さんはこの日を狙って人生に区切りをつけたんです。
妹であるあなたのために」
そして続けて医師はこう言った
「何かメッセージを受け取ってあげて下さい」
医師の言葉に涙があふれてくる
視界がどんどん歪んでいく
メッセージの意味を知り、幼き頃兄からもらったお守りを握りしめる
くしゃくしゃとお守りは音を立てる
小学生の男の字で「Aのおまもり」と書いてある紙だった
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莉生(プロフ) - とても面白いです！続き楽しみにしています！ (2019年8月20日 16時) (
レス) id: b890d2b513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kurara | 作成日時：2019年8月18日 0時
