始まりの合図 [SixTONES] (ページ25)

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俺が貫いたジャニーズ像

それはすべてある人の影響だった

『ひさしぶり、兄さん』

病院で寝たままの俺の兄だった

兄は俺の一歳上で、小さい頃はよく双子に間違えられていた

兄はジャニーズが好きで、いつか俺もなると言っていた

そして兄がオーディションを受け、合格した2009年

兄はジャニーズになる夢を叶え、スターを目指しレッスンをしていた

しかし兄の幸せはたった1か月で終わってしまった

事故にあった、俺のせいで

当時のことはよく覚えていないが、居眠り運転をしていたトラックが歩道に乗り上げた

縁石の上で歩いていた俺をかばい、兄は寝たきり状態になった

両親は「せっかくジャニーズに合格し、頑張っていたのにね」と残念がっていた

自分のせいだとどうしようもない気持ちでおしつぶされていた時、

病院で出会ったのが「you」と呼ぶおじいちゃん、ジャニーさんだった

『お兄ちゃんの夢、壊しちゃった。どうしたらいい？』

優秀だった兄の夢を壊した俺は、苦しい気持ちをその場にいたおじいちゃんにぶつけた

「君がジャニーズになればいいよ」