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万里SIDE



中庭にAちゃんを待たせて救急箱を取りに行く。
すると談話室に移動していた至さん。

「あれ?Aちゃんは?」

スマホゲームをやりながら俺に声をかけてくる。
Aちゃんの前での態度とは雲泥の差だ。

「中庭で待っててもらってんすよ」

「ふーん」

「ってかさっきの
万里君、とかやめてくれません?
鳥肌立ったんすけど」

「さっきの俺エリート感出てたでしょ?」

「廃人ゲーマー黙ってください」

「つら」


ゲーム廃人は無視して
俺は談話室にあった救急箱を持って俺は急いで中庭に戻る。





********************************************


中庭にいたのはAちゃんと紬さん。
二人は一つの植物の前で話が盛り上がっているようだ。


『わぁ!これって月下美人ですか?』


「よくわかったね
今年はもう咲いちゃったから見られるとしたら来年の夏頃かな」


『私、咲いてるところ生で見たことないです!』


「じゃぁこの花が咲くところ見においでよ」


『え!ぜひ!』


二人が笑い合ってるのがなんかモヤモヤして・・・




「Aちゃん」


俺は二人の会話を遮るように声をかけた。




『あ!万里先輩!』

俺の顔を見ると花が咲いたみたいに笑うAちゃん。
その笑顔を見ただけでさっきのモヤモヤが消えていく。




「万里君来たみたいだね
じゃぁ俺はこれで」

そういうと紬さんは微笑んで中庭を後にする。





Aちゃんの頬を冷やして手当をする。

「紬さんと何話してたんだ?」

『お花の事を話していました
園芸が趣味らしくて話が盛り上がってしまって・・・』


「ふーん」


『まだ咲いてないですけどあの花は月下美人て言うんです
年に一度だけ新月の真夜中に咲く花なんです

花言葉は・・・儚い恋 儚い美
美しいのにあまり人目に触れる事なくすぐに枯れてしまう
そういった儚さが由来なんです』



月下美人という花について話すAちゃんは
どことなくいつもと雰囲気が違って儚く切なそうに見えた。




そんなAちゃんを見て




俺は





気づけば彼女の唇に自分の唇を重ねていた。

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ゆら(プロフ) - いつも更新が待ち遠しいです! (2018年1月28日 9時) (レス) id: 453ab0f631 (このIDを非表示/違反報告)
もずく(プロフ) - ぺんたさん» ぺんた様コメントありがとうございます。応援の言葉とても糧になります(´;ω;`)これからも応援していただけたら嬉しいです! (2018年1月5日 21時) (レス) id: 47c792335d (このIDを非表示/違反報告)
ぺんた(プロフ) - はじめまして。今すごくこの小説が好きで更新を楽しみにしてます!毎日1話から読んでしまうくらいすきです!笑 更新頑張ってください!!応援してます! (2018年1月4日 18時) (レス) id: 29bb092d95 (このIDを非表示/違反報告)
もずく(プロフ) - 、様 ご指摘ありがとうございます。そして対応が遅れてしまい申し訳ありませんでした。たった今更新致しました。今後気を付けて参ります。 (2018年1月3日 1時) (レス) id: 47c792335d (このIDを非表示/違反報告)
- 貴方はオリフラ外す気がないんですね。違反報告しますね運営がどう対処するかは知りませんが作品消されても自業自得ですだってルールも守れない作者の作品なんて消されても当然ですから (2018年1月3日 0時) (レス) id: 002236a509 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もずく | 作成日時:2018年1月2日 19時

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