構ってください降谷さん【降谷零】新作予告の為の更新

◆29.念願のポアロ ページ30

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…なーんてことが色々ありまして…、

祝！念願のポアロ！







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梓｢いらっしゃいませ〜
1名様ですか？｣


｢あ…、はいっ｣


梓｢こちらの席にどうぞ！｣






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ﾆｺｯ、と可愛らしい笑顔で私を席に案内してくれる女性。

あぁ、この人が噂の梓さんだな、と、一瞬で分かった。








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にしても、店内に降谷さんの姿が見えないな。

まさか逃げられたか、などと考えていたら、不意にカウンターの側の扉が開いた。






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安室｢梓さん、バックヤードにお砂糖とジャムの在庫が少なくなってま……、…すよ。｣






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私の姿を見て、一瞬だけ言葉を詰まらせた降谷さんだったが、お得意のポーカーフェイスのおかげで、梓さんはそれに全く気づいていない。







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梓｢えぇっ、嘘！買い出し行かなきゃ！
安室さん、店番一人でも大丈夫ですか？｣


安室｢はい、もちろん。
というか、買出しなら僕が行きますよ？｣







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…ぼ、僕

あの降谷さんの一人称が僕……、可愛い。






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萌え死にそうになりながら、
こっそりと2人の会話を盗み見していると、

梓さんが降谷さんの耳元で何やら内緒話をしだした。



二人は少し身長差があるので、降谷さんが少し屈むような姿勢。





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それを聞いた降谷さんは、少し驚いた顔で私を見て、

それから少し笑って、
“分かりました” と梓さんを送り出した。






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…ん？なんの話だろう。
なにやらこっちを見ていたようだが…、







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“安室さ〜ん！お水おかわりくださ〜い！”

“あ〜、私も〜♡”







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レトロな喫茶店の雰囲気に似つかわしくない黄色い歓声に少し驚いたが、

その声の主達が、“優しくてカッコいい安室さん目当ての女子高生” だと分かると、すぐに納得できた。









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