■18.困ったお姉さん ページ18
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新一side
_____ピンポーン
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夜更かしをして父さんの新作小説を読んでいたら、突然家に響いた呼び鈴の音。
こんな時間に誰だろうか…、
と不審に思いつつドアを開けたは、そこにいたのは……、
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新一「Aさん…!?」
「…夜分遅くにすみません…」
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そこにいたのは、目を腫らせたAさんだった。
その顔を見れば、何かあったことは一目瞭然。
ぱっと見、スマホ以外には何も持っていないようだし、
どうやら彼女が“あの人”と喧嘩をして、家から飛び出して来たっていうことは容易に推理出来た。
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「…あ…、あのね新一君…、実は深い訳があって…」
新一「いいですよ。大体分かりますから。
さぁ、入ってください、風邪ひいちゃいます。」
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こんなボロボロな状態の女性に、状況説明なんてさせてられない。
“大体分かるから” と言えば、Aさんの大きな瞳が分かりやすくグラリと揺れた。
…本当この人、年上に思えないんだよなぁ…笑
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「お邪魔しま…す」
新一「コーヒー…、は、苦手でしたよね、今紅茶入れるのでその辺適当に座っといてください。」
「…ぇ、凄い、よく覚えてるね、私がコーヒー嫌いだって」
新一「探偵なんで、覚えるのは得意なんですよ。」
「…さすがだ」
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紅茶の茶葉が入った缶を探しながらそう言うと、
今日初めて少しだけ笑ったAさん。
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Aさんと初めて会ったのは事件の操作の時。
最初は隠していたようだが、安室さんとの関係を俺に見破られて、その後何かと話すようになり、今じゃそこそこ親交がある。
きっと、彼女と安室さんとの関係を知ってる数少ない人だから、俺を頼ってきたんだろうな…。
彼女は俺の8つ歳上だが、全くそんな感じがしない。
世話の焼ける困ったお姉さんだ。
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やっち(プロフ) - 甘々降谷さんありがとうございました。大好きです! (2022年5月20日 20時) (レス) @page38 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - この作品は何度も読み返してしまいます…!主人公もちょっとアレですが、主に降谷さんが悪い感じの拗れてる話大好きです!完結してからちょっと時間は経っちゃってると思うのですが、番外編や続編など、読みたい〜!って思っています! (2018年9月2日 1時) (レス) id: c9e037f993 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうと(プロフ) - はじめまして、素敵なお話ありがとうございます!正直言うと私は原作沿いの方が好きなんですけど、このお話は本当に大好きって思えるくらいでした。夢主もキャラが定まってて良かったので、甘鞠さんを追いかけたいと思い先ほどお気に入り作者登録しました(笑) (2018年6月30日 6時) (レス) id: 8103d530f2 (このIDを非表示/違反報告)
甘鞠(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです(´˘`*) (2018年6月17日 22時) (レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)
甘鞠(プロフ) - マイさん» 最後まで読んでくださってありがとうございます!番外編など、なにか思いついたら書こうかなと思っているのでその時はよろしくお願いします! (2018年6月17日 22時) (レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘鞠 | 作成日時:2018年5月15日 23時