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◆11.私にこだわる理由 ページ11

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「…すみませ〜ん!
これ、同じのもう一杯くださ〜い!」


風見「…お前なぁ、悪酔いするなよ。」






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呆れ顔の風見さんの隣で、あまり得意ではないお酒をいつもより多めに飲んでしまう。


それはきっと、さっきの事があったから。







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「…なんであんなこと言っちゃったんだろ」







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絶対面倒くさいと思われたよなぁ…、
こんな面倒な女は捨てられてしまうかもしれない。





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相手はあの“降谷零” なのだ。





私じゃなきゃいけない理由なんて無いんだろうし…、
彼に愛されたい女の子なんて星の数程いる。








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風見「香水の匂いって、そんなに気にするほどのことか?」


「…今回だけじゃないんですもん……、キスマークつけられてたこともあったんです…」






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あの時は、仕事だから、と納得していたから、こんなふうに悩んだりはしなかった。




でも今は、なんだか凄くセンチメンタルになっている。







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しばらく家に帰ってこなかったのも、私といるよりも、仕事の女の人と一緒にいたいからなんじゃないか、とか、


香水の匂いも気にならなくなってしまう程、その女の人と長い間一緒にいたんだ……、とか





自分に自信がないがゆえに、稚拙でくだらない考えが頭に浮かんでしまう。







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「…私なんてどうせ、飽きたらポイッて捨てられちゃうんですよ!

だって…、相手はあのイケメンエリートの降谷さんですよ?…私にこだわる理由、ないじゃないですか…。

たまたま告白した時にフリーだったから…、ちょっと遊んでやるかくらいのやつですよ…きっと。」







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…あぁ、自分で言ってて悲しくなってきた。





ずっと心の奥底にあった不安。

だいぶお酒が入っていたこともあって、ポロポロと風見さんに愚痴をこぼしてしまう。









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□12.先輩と後輩→←◇10.デリカシーに欠ける発言



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やっち(プロフ) - 甘々降谷さんありがとうございました。大好きです! (2022年5月20日 20時) (レス) @page38 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - この作品は何度も読み返してしまいます…!主人公もちょっとアレですが、主に降谷さんが悪い感じの拗れてる話大好きです!完結してからちょっと時間は経っちゃってると思うのですが、番外編や続編など、読みたい〜!って思っています! (2018年9月2日 1時) (レス) id: c9e037f993 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうと(プロフ) - はじめまして、素敵なお話ありがとうございます!正直言うと私は原作沿いの方が好きなんですけど、このお話は本当に大好きって思えるくらいでした。夢主もキャラが定まってて良かったので、甘鞠さんを追いかけたいと思い先ほどお気に入り作者登録しました(笑) (2018年6月30日 6時) (レス) id: 8103d530f2 (このIDを非表示/違反報告)
甘鞠(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです(´˘`*) (2018年6月17日 22時) (レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)
甘鞠(プロフ) - マイさん» 最後まで読んでくださってありがとうございます!番外編など、なにか思いついたら書こうかなと思っているのでその時はよろしくお願いします! (2018年6月17日 22時) (レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘鞠 | 作成日時:2018年5月15日 23時

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