構ってください降谷さん【降谷零】新作予告の為の更新

◆07.ごちゃごちゃの気持ち ページ7

*

*

*








“次回の任務は西野、お前に任せたいと思う”





先程の会議で、突如私に任された大きなミッション。

今までの行動が認められたようで、凄く嬉しいことなのだが、今の私の心は晴れやかではなかった。






.








.








｢……はぁ…、｣


風見｢“一番褒めて欲しい人にまだ褒めてもらえてない”｣









｢…！？｣

風見｢そんな顔をしてるぞ。違うか？｣

｢…違わ…ないですけど｣






.








デスクでグダグダと思案していると、不意に背後から風見さんに話しかけられて、ﾋﾞｸｯと肩が震えた。




彼も、降谷さんとまではいかないが、かなり感が鋭く、抜け目がない。




これやるよ、と差し出されたのはオレンジ風味の野菜ジュースの缶だった。








.









｢…あ、ありがとうございます｣

風見｢大抜擢じゃないか。それ、お祝いな。｣

｢えぇっ…安くないですかお祝い｣




.





すかさず私が突っ込むと、
珍しく、楽しそうに、ふはっと笑った風見さん。






.







風見｢じゃあ今夜、飲みに行くか？｣


｢えっ、本当ですか！？風見さんの奢りですよ？｣


風見｢あぁ…、まぁ、降谷さんの許可を取ってからだがな。もしかしたら、来てくれるかもしれないぞ。｣


｢降谷さんが…？｣


風見｢今日は午後からこっちに顔出すって言ってたから、聞くだけ聞いてみたらどうだ。｣






.







こっちに顔を出す…ってことは、今日は会えるのか、降谷さん。




.





久しぶりだな、って嬉しくなる気持ちと、
朝の香水の件でモヤモヤしてしまう気持ちが入り乱れて、なんだか複雑な気分だ。









*

*

*

◆08.近くて遠い人→←◆06.Who's Smell...？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す