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◇05.翻弄 ページ5

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降谷side









降谷「…はぁ……、さすがに三徹は疲れるな……」







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ポアロの潜入捜査を終えた後、組織の任務を片付けて、しばらくぶりに家に帰ってくる。




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玄関のドアを開けると、リビングの電気が付いていたので、彼女が起きているかもしれない、と少し期待してみたのだが……、







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降谷「…ふは…、…なんて格好で寝てんだよ。」

「…ん………」





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クッションに顔を埋めて、ソファーの上で猫のようにまるまって眠るA。





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降谷「…おーい、風邪ひくぞ…?
……って、起きるわけないか。」





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一度眠った彼女は、そう簡単には起きない。


仕方がないので、彼女の身体をひょい、と抱き上げて、部屋まで運んでやることにした。






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降谷「……軽いな、…ちゃんと食べてるのか…?」







抱き上げた時、あまりの軽さに驚いた。


ちゃんと見ててやらないと、食事もろくに取らずに生活してしまう困ったやつだからな…。







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彼女の身体を、ベッドに寝かせてやり、そのまま部屋を出ようとした。







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「……ふるや…さ……好き……」


降谷「…!」






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名前を呼ばれて振り返ったが、依然として、彼女はスヤスヤと夢の中。

どうやら夢の中でも俺のことを考えているらしい。






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どうしようもなく愛おしさが溢れて、
堪らず彼女の額に、前髪を払ってキスを落とした。






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降谷「……ったく……、生殺しかよ…」







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Aの小悪魔的な寝言に、疲れも相まって、ムラッ…っときたが、

幸せそうに寝ている彼女をどうこうする訳にもいかないので、今日はこれくらいで我慢してやることにした。









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◆06.Who's Smell...?→←◆04.クッションと残り香



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やっち(プロフ) - 甘々降谷さんありがとうございました。大好きです! (2022年5月20日 20時) (レス) @page38 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - この作品は何度も読み返してしまいます…!主人公もちょっとアレですが、主に降谷さんが悪い感じの拗れてる話大好きです!完結してからちょっと時間は経っちゃってると思うのですが、番外編や続編など、読みたい〜!って思っています! (2018年9月2日 1時) (レス) id: c9e037f993 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうと(プロフ) - はじめまして、素敵なお話ありがとうございます!正直言うと私は原作沿いの方が好きなんですけど、このお話は本当に大好きって思えるくらいでした。夢主もキャラが定まってて良かったので、甘鞠さんを追いかけたいと思い先ほどお気に入り作者登録しました(笑) (2018年6月30日 6時) (レス) id: 8103d530f2 (このIDを非表示/違反報告)
甘鞠(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです(´˘`*) (2018年6月17日 22時) (レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)
甘鞠(プロフ) - マイさん» 最後まで読んでくださってありがとうございます!番外編など、なにか思いついたら書こうかなと思っているのでその時はよろしくお願いします! (2018年6月17日 22時) (レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘鞠 | 作成日時:2018年5月15日 23時

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