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「どうしよう...めっちゃ迷う...」
店に入りメニューを見てから10分
悩んでる姿もかわいい
「なにで迷ってるん?」
「チョコとバナナのやつか、
いちごのやつか、フルーツいっぱいのやつか...」
「じゃあ、今日は俺のやつも神ちゃんの食べたいやつにするから他のはまた今度来て食べようや」
「ええの?...流星、ありがとう!」
俺を見つめる目は輝きを放っている
ナチュラルに次のデート(?)を約束した俺が怖い
「絶景や...」
パンケーキが運ばれてくるなりそう呟く神ちゃん
最終的に神ちゃんが選んだのは
チョコとバナナ、いちごのパンケーキ
「ん〜やっぱおいしいわぁ」
パンケーキを口に運ぶ神ちゃん
結局俺の分までほとんどたいらげて満足そうな顔
俺がほとんど食べてないことに気づいたのかごめんと謝る姿も愛おしく思う
パンケーキ代は奢ろうと思っていたのにほとんど食べてしまったからと押し切られてしまった
その後もショップ巡りの続き
「このピアスええなぁ」
「うん、神ちゃんに似合っとるで」
「んー、ちょっと高いしまた来たときに買おうかな」
神ちゃんがそんなことを言うから無意識のうちにそのピアスを手に取っていた
楽しい時間はあっという間やななんていつも思うことも
今日はさらに強く思う
帰り際、こっそり買ったさっきのピアスを神ちゃんに渡す
「もらってええの...?」
「今日楽しかったし、お礼やから」
「ありがとう流星、大切にするな」
そう言って微笑む神ちゃん
いつもは嫌な月曜日の一限の講義も今なら苦じゃないと思いながら帰路についた
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作者名:白米JAPAN | 作成日時:2023年1月5日 3時