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6月、梅雨


「おはよ、あれ神山くんしかおらんの?」


「おはよ、せやねん大毅は体調崩してもうたみたいで」


「そうなんや、望も今日は体調悪くて来れないいうてたわ」


「今日は静かに過ごせそうやな笑」


神山くんに恋して1ヶ月


初めて2人になるタイミング


距離を縮めるなら今しかない




「「あのさ」」


声が重なった


「あ、藤井くんからでええよ」


「いやいや神山くんどうぞ」


「大した話じゃないんやけどさ、藤井くんがつけてるピアスのブランド僕も好きで」


そう言って髪がかかっていた耳を見せてきた


「意外やな...」


「びっくりしたやろ笑」


神山くんの耳には結構な量のピアスがついていた


それは天使のような神山くんのイメージと真逆で


そのギャップに俺はさらに惚れた


「ほとんど同じブランドで統一してるやん
結構な値段するのにすごいな」


「高校の間好きなアクセとか服買うためにバイトしてたから笑」


「偉いわ、俺もめっちゃ好きやねんこのブランド」


「大毅こういうの興味無いからさ、藤井くんのピアス見たときめちゃめちゃうれしかってん笑

もし、よかったらさ今度2人で買い物でも行かん?」


あまりに意外すぎる展開に数秒間神山くんを見つめてしまった


「嫌ならええねん全然笑」


「行く、めっちゃ行きたい」


「ほんまに?決まりやな笑」

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作者名:白米JAPAN | 作成日時:2023年1月5日 3時

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