進展 ページ5
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その日から俺と神山くんはよく顔を合わすようになった
1度も見かけなかったあの1週間はなんやったんやろなんて思いつつ
神山くんと関われる今の生活は天国
ただ、最初に縮めきれなかった距離はなかなか縮まらず
神ちゃん、のんちゃんと呼びあってる望とは違い
神山くん、藤井くん呼び止まり
そしてもう1人厄介なやつが現れた
「しげ!おはよ!」
「小瀧!神ちゃん!おはよ!」
重岡大毅、神山くんの幼なじみらしい
入学当初から望も仲良くしてたそうで俺は完全に蚊帳の外
しかもこいつ、俺が神山くんに惚れてることに気づいてる
多分こいつも神山くんのこと好き
絶対に渡さへんなんてことを肌でビリビリ感じる
だからさっきみたいに俺にだけ挨拶しないなんてことは日常茶飯事
「大毅!藤井くんにも挨拶せなあかんやろ」
「はいはい、おはよ藤井くん」
全力のドヤ顔で挨拶をされた
神山くんの言うことを聞くフリして、
名字にくん付で呼ばれてる俺にマウントを取ってるだけ
神山くんに話しかけようとするといつもこいつが邪魔をしてくる
なかなか先に進まれへん
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作者名:白米JAPAN | 作成日時:2023年1月5日 3時