【鬼滅の刃】虚空ノ月光

07.雷の音 ページ9

どうやら随分入り組んでるような山。


あちこちで音が聞こえる。


ここから一番近いのは...






__ドドドドドドン__






「.....え」




音が、聞こえた。




雷の音。







雷の...






自然と足が向かった。



ここから近い。




その場所にあったはずの鬼の気配が消えた。




鬼と闘っていたはずのもう一つの音、隊士の心音が小さくなってる。





足に集中。






早く動くんだ。






速く!!







勢いをつけて地面を蹴った。




じっちゃんの教えは凄く役に立つ。




ものの数分で目的地についた。




「なｯ...何これｯ」





糸で吊るされた小屋と人と、人面蜘蛛になりかけの人。





小さい心音が聞こえるのは上。





小屋の上だ。





人面蜘蛛になってしまった人達は攻撃してくる気配はない。



直ぐに吊るされた人達を地面に下ろした。



次は上だ。





呼吸音が聞こえる。




足に血液を巡らせて地面を蹴りあげた。




小屋を吊るす糸を切断して、落ちて行く小屋の上に登る。








そこに横たわるのは、派手な髪色の少年だった。

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