【鬼滅の刃】虚空ノ月光

41.憤怒の音 ページ44

「弱者など放っておけば死ぬ

だが鬼はどうだ


そして鬼になることを選ばれたお前はどうだ



選べ 杏寿郎 鬼になれ」





あの鬼は、何を言っているのだろう。



鬼になれって...





ふざけてる...!!




苛立ちが私の体を奮い立たせた。

護る為にここに来たはずなのに、何故護られているんだ。




「俺は俺の責務を全うする!!」




煉獄さんが闘っているのに、地面に尻をつけている私はなんだ。


動け



まだ動けるうちに!!







＿＿空の呼吸 壱ノ型 滑空錯乱!!＿＿





瞬時に鬼と煉獄さんの合間に入り鬼の手足を斬り裂く。



「A!?」



鬼は私と距離を取った。


煉獄さんを背に鬼を睨みつける。




「まだ邪魔をする気か」





刀を握り締める手に力が込められる。


怒りで私の血流は正常に動いていなかった。





「私は確かに弱者だし臆病です


鬼の前に立つことすら手足が震える」





力が脚に込められる。



強い強い、力が。









「そんなことは百も承知
































けどお前はｯ...死んでも許さない!!」

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