【鬼滅の刃】虚空ノ月光

16.偽りの音 ページ19

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目の前で竈門炭治郎が必死で伝えてた。


妹の禰豆子は人を喰ってないって。



私は分かったよ。


だって嘘の音はしてないから。



必死で叫ぶ姿見てたらさ、なんでこんな子を責めるのか柱の人たちの考えが分からなくて


私が正しいのかこの人達が正しいのか、分からなくなった。



不死川さんが箱ごと中の子を挿したら、突然竈門炭治郎の音が激しく怒った。



あれが自分の弟だったらって考えたら私、自然と体が動いてた。





「...おい A

てめェ何のつもりだァ!!」



箱を背に必死で妹を護る竈門炭治郎の前に背を向けて立ち塞がった。


不死川さんまで憤怒の音。


本当は怖いよ。



みんなが見てるしさ


どんな攻撃されるか分かんないけどさ






でもこれは違うよ。






多分間違ってるよ。











「お館様のお成りです!!」




その言葉と共に、全部の音がそこに集中する。




「よく来たね 私の可愛い剣士(こども)たち」





お館様だ。





ぶわりと涙が込み上げる。









「A 頑張ったね ありがとう」




この人の音はね、






私にはとっても害があるんだ。

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