55.分からない音 ページ10
「お前 阿呆だろう」
「
「どうせ鬼に喰われてすぐ死ぬさ」
玄楽さんは私へ罵声を浴びせながら外へと案内してくれた。
音がしないから感情なんて分からなかったけれど、なんだか言い方には少し違和感を抱いた。
私への罵倒の裏に、何かの思いを感じる。
外へと案内してくれている間、道場らしき部屋を見つけた。
道場がある...。
しかも木刀や刀や、中に沢山置かれてある。
「ねぇ...あの」
「俺の婆さんは鬼殺隊だった
家族諸共喰われて死んだよ」
私の聞く言葉など分かっていたかのように背中越しに伝えられた言葉に、なんて声をかけていいかも分からなかった。
結局それ以上何も言わず、もう二度とここへは来るなと言って追い出された。
私は来たくて来た訳じゃないんだよくそう。
幽霊がいるなんて聞いてないぞ、まったく。
とりあえずどうしようかと腕を組んだ。
次の瞬間、私の鴉が戻ってきた。
「おかえりなさい」
また私の肩に止まるかと思ったが、馬鹿にするかのように頭の上に止まった。
「引キ続キ調査!!」
...え??
「三ヶ月調査ーーーー!!!」
「さッ...三ヶ月!!?」
幽霊調査に三ヶ月間の命令。
善逸達が蝶屋敷で鍛錬をし、淡々と任務をこなしているなど知るよしもなく、
私はここに滞在することになってしまった。
774人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イーナ(プロフ) - めっっちゃ面白いです!!善逸くんと夢主のこのもどかしい感じがたまらないです!!更新待ってますね!!ゆっくりでもいいので更新して下さると嬉しいです!!気長に待ってますね♪ (2019年10月10日 14時) (レス) id: 4e47db8a66 (このIDを非表示/違反報告)
冬花 - 面白かったです。続き待ってます! (2019年9月10日 4時) (レス) id: 19920e3331 (このIDを非表示/違反報告)
捺稀(プロフ) - 月夜 黒輝さん» 月夜 黒輝さんコメントありがとうございます!気づいていただけたこと本当に嬉しく思います。欲しい言葉も頂けて感極まります。近いうちに更新致しますので今しばらくお待ちください。本当に気づいてくださってありがとうございます! (2019年8月7日 10時) (レス) id: 49f76c2279 (このIDを非表示/違反報告)
捺稀(プロフ) - 美桜さん» 美桜さんコメントありがとうございます!大変お待たせしてしまい申し訳ございません、近いうちに更新致しますので今しばらくお待ちください (2019年8月7日 10時) (レス) id: 49f76c2279 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - これって貴方の鬼滅の刃の小説全部繋がってますよね?多分だけど...。なので全部読んでる時楽しかったです!作品自体もすごく良かったし別の作品の夢主ちゃんが出てきたであろうところは、ああぁぁってなりました!続きをいつまでも待ってます!更新頑張ってください! (2019年7月18日 2時) (レス) id: 7066949ba0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:捺稀 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年6月4日 17時