【鬼滅の刃】虚空ノ月光＿弐＿

50.刀鍛冶の音 ページ5

七日後、私の元へ刀が届いた。


私の刀を打ってくれた人がわざわざ持ってきてくれた。




鋼呀(こうが) 鐡実(てつさね)さん。



ちなみに28歳らしい。





「Aさんね!!どうして折るのかな!?俺の打った刀!!」


「ごめんなさい...」


「刀も作るのに時間がいるんです!!分かりますか!!」


「存じております...」


「存じてないからまた俺が作るハメになったんでしょーが!!!」


「ひぎゃあああ!!!」




打った刀を引き抜いて私へ向ける鋼呀さん。


怖い怖い怖い!!!

怖いよ!!!


28歳怖いよ!!!




「もう次折ったら許しませんよ！怒りますからね!!」



いやもう既に怒ってるじゃないですか。

なんて言えるはずもなく、



とにかく落ち着いて貰って刀を頂いた。


最後までずっと怒って帰って行った鋼呀さんを影からそっと見守り新しく打ってもらった刀を見た。




もう折らないようにしないと...


鋼呀さん怖いんだよほんと。


いやでも私が折ったわけじゃないんだよ、違うんだよ。





「カァ 任務！任務ー！！」



私の鴉が翼の音を立てて私の肩にとまった。


耳痛い。


凄く痛い。




「えっ もう!?刀届いたばっか...」


「モウナノーー！！」



うるっ...耳痛い！




「わ...分かったから！私が耳良いの知ってるでしょ！」


「モウーーーー！！！」


「いやーーーー!!」




鬼畜だ...。

この子鬼畜。




刀を腰に携えて荷物をまとめる為に蝶屋敷の中へ戻る。










結局、善逸とは顔を合わすことも無く





アオイさん達に一言伝えて蝶屋敷を出た。

51.しない音→←49.心配する音

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す