【鬼滅の刃】虚空ノ月光＿弐＿

49.心配する音 ページ4

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あの日から三日経ったある日


白昼堂々鍛錬中にしのぶさんに頭を殴られた。



え、待って？？

待ってしのぶさん、私怪我人...


しかも頭って


私頭から血が出てたはずですが




「治療中に何をなさってるんですか？」




笑顔が怖いよ。

たんこぶ出来てる。




「治療中に鍛錬をするのがそんなに楽しいですか


安静になさってください」




おそ、恐ろしい...


この人悪魔だよ。



怖いよ。





「でｯ...でもしのぶさん...鍛錬しないと」


「鍛錬しないと...



なんでしょう？」





怒ってる音が大きくなった。


怖いよ、すごく怖いよ。




「すみませんでしたァ!!!」



この人ほんとに私の歳下でしょうか。

怖くてたまりません。




「まったく...」



ふぅ、とため息を吐くしのぶさん。

私の怪我を心配してくれているのは分かる。


けれど、もっと強くならなきゃいけないんだよ。



もう目の前で見たくないんだよ。







死んでいくのなんて。




聞きたくないんだよ。











儚い音なんて。






「鍛錬は程々にして下さいね」




そう言って、しのぶさんは何処かへ行ってしまった。


なんだか申し訳なかった。

怒ってくれたのも私の怪我を心配してくれてるからなんだ。


今日はもう走り込みだけにしておこう。



木にもたれ掛かるように座り、持っていた木刀を見つめた。







私の刀、







早く届かないかな。

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